スタジオコロリドから再び送り出された「POKETOON」シリーズ第五段。バトルとは程遠いほのぼのとした日常をテーマにそこに共に生きるポケモンを描いた短編ストーリー。
10分にも満たないあっさりとしたものだが、今まで感じることがない新しいポケモン世界を非常に楽しみにしていて、次はどんなポケモンを使って描くのか。まるで昔のカレーのCM(ジブリのような?)ほんわか家庭と涎が出てしまうような食のシーンなど一つ一つが丁寧で「動きをしっかり楽しんでいるアニメ」を実感できます。
#以前のコロリド作品レビュー
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そして今回の主役はマグマッグ-Slugma-

ようがんポケモン。初登場は初代ゲームボーイソフトの「金・銀」から。ジョウト組だが、実際にゲットできるのはカントー側に渡って出現のため見逃しやすい。しかも低出現率に加えて昼のみのため尚更発見が難しい。このブログ書く前に3DS起動させて確認しに行ったくらい知らなかった。
名前の由来は見た目がナメクジをモチーフにしてるため、マグマとスラッグの組み合わせとのこと
#かなり背景含めてネタが多い。
見た目通りのほのおタイプで体は溶岩で出来て、血液のように循環している。
常に体を動かしていないと冷えて固まってしまうようで、寒い場所などでは絶えず体を動かしていると、今回の雪国が舞台のため忙しなく動いているのはそういう理由である。
登場ポケモンは、マグマッグ、ココガラ、イーブイ、ダルマッカ、チラーミィ、イトマル、アリアドス、バチュル、オノノクスと面白いチョイスだ。

絶えず家の中を明るく暖かくしてくれるマグマッグの愛嬌の良さや、
お掃除屋さんのチラーミィがアンナやダルマッカが零したお菓子にちょっとムッとなったりする可愛さ、頭にちょこんと乗っかるバチュルの姿が最高に良い(ポケモンGOで乗っけたい)
マグマッグと間違えられたがずっと一緒に過ごしたダルマッカの友達っぷり。編み物を一緒に手伝うイトマルとアリアドス、特にアリアドスは悪役に使われることが多いのかこういう日常系の姿を見られるのは新鮮で良い。

薪割りを任せられるオノノクス、仕事が終わった後にオノ部分を拭いてあげる祖父と良きパートナー感とたった6分の中にほんわかするシーンがたくさんあった。
主人公アンナの身につけているヤドンのバッグ、ヤクデのマフラーというリアルでほしいグッズ。
(緑色のワンピースについてる黄色いマークがあるが、なんの模様なのかわからなかった)

アローラナッシーの木彫り?の置き物があったり、暖炉の上には「かいがらのすず」とウルガモスの掛け軸にポケモンの笛。豊富な木の実にポフレのようなお菓子とゲームをプレイした人が反応しそうなものが置いてあったりと背景も楽しめる構図。
(もしかしたらこのお風呂の形は原作だとこれじゃ無いかとかあるかもしれないが、全部はわからなかった。)
監督兼演出兼絵コンテの薮本和彦さんのコメント通り、ほのぼのとした日常はバトルの多いポケモンとは一味違った安らぎのようなこういう「ポケモンのふれあいがしたいな」という気持ちにさせてくれました。

脚本には新八角(あたらしかすみ)さんというライトノベル作家さんが担当。
キャラクターデザインには石川準さん。
※コンセプトアート・美術デザインは長砂ヒロさん(ゴキンジョ)
https://cgworld.jp/special/masterclass-online/vol1/nagasuna.html
(※イメージや雰囲気、アイデアなど抽象的なものをイラストとして形にし視覚的に伝えるもの)
総監督は山下清吾さん
#声優voice actor
アンナ役・三浦千幸さん
宮城県出身とのことで、同じ東北に住まうものとして応援です。
祖父役・稲葉実さん
大塚周夫さんや、富山敬さんなどの持ち役を引き継いで演じられている。自分が知ってるキャラでピンと来たのは魔法陣グルグルのカセギゴールド。ポケモンTHE ORIGINにてフジ老人を担当されている。ポケモンの笛ネタだったり?
祖母役・一龍斎春水さん
麻上洋子名義で活動していた時代では、ロボットアニメのヒロインでよく起用されるお方。「イェイイェイ♪」
大御所だが、意外にもポケモン出演が本作初ということになるようだ。おばあちゃん役が多くなっていたがファイナルファンタジーのセーラ姫のような若々しい役も演じている。
お母さん役・寺崎裕香さん
アニポケだとシャラシティのジムリーダーのコルニを演じている。他にもヤヤコマやテールナー、コリンク、マギアナなどポケモンの声も担当している。
マグマッグ役・古島清孝さん
アニポケにおいてダイパのライバル「シンジ」を演じている。ムックルやヒノアラシ、ロトムなど数多くのポケモンも担当している。薄明の翼でもメインのキャラクターに当たったりと20年近くポケモンとの付き合いが深い方。
チラーミィ役・真堂圭さん
アニポケではリーリエを担当、上記の三方同様にミミッキュ、レアコイル、ライチュウ、イーブイ(コハルの)などの鳴き声を演じており、映画ポケモン「ココ」のホシガリスのような相棒を務めることが多い。
(ドリクラの魅杏役がポケモンでこんなに活躍するとは思わなかった。あの作品に出てる人結構出世してるから侮れない)
次はゲンガーがメインの回らしいので非常に楽しみです。
こういう日常ポケモンはもっと見たいので、末長くお願いします!
https://www.youtube-nocookie.com/embed/kvXocHmMKQc?start=248