
ポイント
今回は「ノイタミナ」枠としてアニメ化した十日草輔氏の「王様ランキング」が面白かったのでレビューいたします。


キャラクター造形・・・かしら?至ってシンプルだけど、キャラクターの感情表現がグッと来るのよ。
確かに、泣いたり笑ったりと活き活きしていますね。もう少しお嬢様が感銘を受け取った所を語っていただきましょう。
王様ランキングとは・・・ランキングバトルするの?

この漫画が始まったのは2017年の5月から誰でも無料で漫画投稿ができるサービス「マンガハック」から
メモ
当初は作者の知名度もなく、それほど話題にならなかったが口コミでどんどんと広まり同サイトがアクセス集中によりダウン(利用できない状態)してしまうほど注目を集めた。
・王様ランキングの簡単な説明
作品の内容は、主人公のボッジはボッス王国の王子であり巨人族の子供である。しかし普通の人間とあまり変わらない姿であり、非常に非力で剣をまともに振ることが出来ないことや耳や言葉が話すことが出来ないために周りからの評価はとても悪く。導く王としては不十分と見なされるどころか軽蔑すらされている。
どんなに馬鹿にされようと明るい笑顔で接しているが、心の中ですごく我慢していたのよね
そんなある日、城からこっそりと抜け出し景色の良い丘で奇妙な姿の「カゲ」と出会うのよ。丸い影に目がついて、触手のように自由に動かすことが出来て、料理までもこなせる万能なフレンドね。
どこにしまってるのかわからないが、ボッジの服やお金などを預かってくれるスペースがあり、旅の仲間としても非常に頼もしい。この子との出会いで、ボッジの運命は大きく変わったといっても過言じゃないわよ
王様ランキングって初めて聞いたとき、最下位の王様が格上の王様と戦って勝ってランキングを上げていき、最終的にはトップになるという話だと思ったのようね。
でも実際には、ランキングって物語上意味があるようでそこまでこだわらなくてもいい部分かなって。
あくまで舞台となっている世界でそういう国を治めるものに順位をかってにつけられ、問題となる協会に対しても不服を述べる話じゃないので、王様のランキングがあるという世界の中の一部をボッジを通して見て行こうという感じ。
その世界も中世ファンタジーで、ポケモンでいうところの「マッギョ」みたいに寝そべった「アンノーン」みたいな「カゲ」のような存在、オークや魔族の姿が確認できたりと絵柄の可愛さから伺いにくいハードな世界観。
ボッジの義弟であり、第二王子「ダイダ」に全身をぼこぼこに殴られ全治何か月と思われる怪我から始まり、火口から落とされたり、即死級の罠や信じてる人間から裏切られたりとハードな展開が多い。
ほっこりする話や泣ける話など心優しいエピソードが特徴的なのだが、まどマギなど「そういうつもり」で見てなかったと予想外な展開についていけない人もいるかもしれないわね。
魅力的なキャラクター達、意外な一面

個性豊かな人ばかりで、嫌な奴だと思ってたらそんな一面があったんだって見直す人もいるわね。その代表的なのが
メモ
※個人的な評価が含まれています
・ヒリング王妃▼
ボッス王の後妻であり初登場からして「死刑にする」というワードを頻繁に使って、息子のダイダを王にするのが相応しいとボッジにきつく当たっているシーンにより、中世ファンタジーの典型的な嫌な奴であり人に戦わせて自分は後ろでギャーギャー喚く・・・といったはた迷惑キャラとの印象だった。
しかし、実際に重傷を負ったボッジを回復呪文で癒してあげたり、実は当初ボッジと仲良くなろうと一生懸命で「手話」を習ったりとボッジの愛情ゆえに過保護にも思える行動だったことがわかる。
回復呪文を扱える僧侶であるが、行動力もすさまじく子供のために必死に戦おうとする「母親」そのもので惹かれる視聴者もいるかもしれない。
(ボッジの手の動きで何を喋っているのかわかるというのが、一話の時点で出てるので後から良い人にしようという感じじゃない)
・ダイダ王子▼
上記のヒリングの息子。プライドの高さと兄のボッジへの思いが屈折した形で出てしまい、常に見下したような発言を繰り出す。母親同様に嫌な奴の子供で終始ボッジに対して嫌がらせをするキャラクター・・・と思いきや、父親ボッス王のように強く凛々しくなるために安易な道を通らず、愚かな契約にも耳を貸さない「芯」の強さを見せたりとで非常に努力家。
母親はボッジとのコミュニケーション取るために手話を学んでいたが、ダイダ王子は拒んでしまい増々ボッジとの接し方がわからなくなってしまうなど、不器用な性格。だが、絶望の中でボッジの心境が段々とわかっていく。
・ベビン▼
王国の「ヘビ使い」で、ダイダ王子の教育係。初登場からして悪だくみしていそうな面構えであり、「ニヤニヤ」しながら語っている。
人を見る目に長けていてボッジを過小評価しておらず、ポテンシャルの高さを評価していた。そのボッジとカゲに師匠となるデスパーを合わせるきっかけを作ったりと、意外性のある男。
・ドルーシ▼
ヒリング王妃の盾として護衛を任されている「盾」おじさん。
王国の四天王は強面の人物が多いが、彼は非常に心優しいが強調されており、裏で暗躍したり結果裏切ったりなどバラバラになっていく中、彼だけは王妃を守るという信念で動いている。例え、主君と敵対することになっても守り続けるという「忠誠」。
作中でもけた外れに強く、過去エピソードでも何かしらの挫折からスタートするという形ではなく、最初から信頼された強さであると認められた上で護衛を任されている。髪が犠牲はなったが王妃の信頼は分厚い。
ボッジだけじゃなく、最強の騎士団や戦士たちが挫折をしたのちに色々あるが強くなっていった。そういうドラマがしっかりと描かれているが魅力的ね
ノイタミナアニメの魅力は?

ノイタミナ枠だから、アニメーションは良く動いているわ。制作会社はウィットスタジオというところ▼
メモ
東京都武蔵野市にあるアニメ制作会社。2012年に設立し代表作は▼
・進撃の巨人
・鬼灯の冷徹(一期)
・ローリングガールズ
・終わりのセラフ
・甲鉄城のカバネリ
・魔法使いの嫁
・恋は雨上がりのように
・けだまのゴンじろー
・ヴィンランド・サガ
・ガル学
・GREAT PRETENDER
・Vivy ‐Fluorite Eye‘s song‐
・SPY×FAMILY
原作にはない戦闘のカメラアングルなど迫力あるのも納得するわ
あと、料理や食事シーンなどすごく美味しく魅せる美術など細かいタッチなのよね、ほんとすごい。
魅力的な声優陣▼
・ボッジ(日向未南=ひなたみなみ)※初主演
・カゲ(村瀬歩)
ハイキュー‼の日向翔陽・D.Gray‐manのアレン・ウォーカーなど
・ダイダ(梶裕貴)
進撃の巨人のエレン・イェーガー。七つの大罪のメリオダスなど
・ボッス王(三宅健太)
・ヒリング(佐藤利奈)
・ドーマス(江口拓也)
・ベビン(上田耀司)
・アビス(安元洋貴)
・デスパー(櫻井孝宏)
葛藤が多いゆえに、思いをぶちまけるシーンの演技は心に来るものがありアニメも一度見てみてはどうかな?
お嬢様はまとめたがる

むしろ、感動したならほろりと涙を流せばいいのよ、笑ったなら笑えばいいのよ
泣いた回数はどうでもいいけど、素直に心に来るものがあったのならそれでいい。とやかく言わないっ
ボッジ王子のように純粋な気持ちで楽しめばいいんじゃないかしら?