monikaの陰謀を暴く!!


こんばんわ、naivedogのcoromoです。
本日は、恋愛ゲームに見えて中身は想像を超えた展開の「ドキドキ文芸部!」がテーマですの。
ドキドキ文芸部ってなに?
デベロッパーのチームサルバトが開発したインディーゲームでジャンルはビジュアルノベル。
美少女ゲームであり、サイコロジカルホラーも含まれている。インディーズゲームの開発、販売、ダウンロードなどが行えるウェブサイトのItch.ioに登場し、その後PCで遊べるプラットフォームSteamでもリリースされ、口コミにより爆発的に話題となり、1000万DLを記録した。

キャラクターや家屋など日本のように感じられるが、海外の作品。日本のギャルゲーをうまく使ったユニークな作品である。
ごく普通の男子学生が、幼馴染に部活に入らない?と勧められ、文芸部に入部したことで物語がスタートする。
毎回、詩の書いてきて他の子の詩を見て行く流れだが、どんどんと不穏な空気が流れていく。
このゲームを調べるとドキドキ文芸部・不安・鬱・自殺など不吉な言葉が紛れ込んだりしている。アジア特有なのか、こういったワードが出ると、ヤンデレやいじめなどが想像できてしまい、不幸なエンディングを迎えるなど見知ったようなテーマとなるが、「正解だけど不正解」である。
登場人物があまり良い方向に向かわない恋愛ゲームといえば、スクールデイズだがこの作品をもっと俯瞰して「キャラクター」が、役割を超えてしまったために訪れた不幸というのが今作です。

この作品に登場する個性豊かなキャラクターをご紹介するわ。

サヨリ
主人公の幼馴染でムードメーカーだけど寝坊助で遅刻しそうになるなど、朝が苦手な描写が多い。

サヨリらしい詩でほんわかな雰囲気が感じられるが、彼女は「うつ病」を患っており最初の詩の発表会から自らの心境を吐露していた。
うつ病は見た目だけじゃ、まったくわからない症状の人もおられるので根性や我慢など無理強いさせると手遅れになるかもしれないので、気を付けた方がいいでしょう。軽い状態もあって本人も大丈夫だと思っているパターンもあるので、サヨリも周りから見たら少々抜けた娘だな?くらいにしか思わないのが怖いところ。
また、彼女が「豹変」してしまうシーンもあるので、ゲームとは残酷なものだなと考えさせられてしまう。

ナツキ
多ジャンルでもよく見られるテンプレ的なツンデレ枠。あまり、自分に自信が無いためか自虐的なことを言って人から遠ざかってしまうことがある。

シンプルな詩だが、どこか誰かを羨ましがっているような印象の詩が多い。他の3人に比べるとナツキだけが家庭内で何かがあったかのようなことを仄めかすが、具体的には出てきていない。他の子たちが大きく目立ってしまったため、色々のみ込まれてしまった不幸体質なのかもしれない。

ユリ
人見知りで、人付き合いが苦手。読書好きであるため、色々な知識を知っていてそれが詩に活かされている。

難しい漢字や表現を多用し、一見しただけでは理解するのに難しい詩を披露する。結構、感想に困る内容でユリ好みに合わせて喋ると、気を使われていると距離を取ろうとする。
劇中で、一番衝撃的なことをしてしまう子だが全体的に見ても一番可哀そうなことをされた子でもある。
ナイフをコレクションしているなど、猟奇的に見えるが自傷行為をしてストレス発散の手法とされ、苦痛により「切ると気分が落ち着く」などデータにもあるらしく。彼女の場合、自殺のための目的ではないもよう。なので、ヤンデレっぽく見えてるだけらしい。

ラスボス・ヤンデレ枠・己の野望のために友人を切り捨てる非道を働く・世界を操るほどの神の力を手に入れたはずが手にあまりすぎて、映画のドラえもんのようにポケットから出す時にパニクって、余計なものを出す。
普段は面倒見のいいお姉さんで、みんなからも好かれる人望のある子だが、自分が部長としての役割が出来ていないなど優秀ゆえに他者と深くかかろうとしない印象を受ける。

強引な上書きや、とりあえず「独裁者switch」でも押せばいいやと押したら、なんか変なことになったりキャラ変させたりしたらボリューム上げすぎて、やらかしたりと「お姉さん型ぽんこつ」のような微笑ましいさも伺えるが、やっていることがやっていることなのであまり良く思われないのも致し方が無いでしょう。
彼女だけは日本人名ではないのは、Monicaはカウンセラーという意味があるらしくラストのシーン含めてそういう意図が含まれているとのこと。(という海外のウェブサイトのライターさんいわく)

それでは、カウンセラーというお話も出ましたので、精神科医であらせられる名越先生のことについて少しで記述するわね。

名越康文(なこしやすふみ)
日本の精神科医で評論家。思春期精神学・精神医療を専門。妻は金子奈緒さん
テレビのコメンテーターとしてよく見られますが、映画や漫画などにも造詣が深く、昔はゲームもかなりプレイされていたそうです。
Youtubeで初めて見かけたのが、ライブドアのゲーム散歩ではなく、元祖ゲーム散歩のナムさんのチャンネルにて、名作「デトロイトビカムヒューマン」を分析したのをきっかけに、こういうゲームの見方があるのだろと学びました。
その後、鬱病を患った時の世界を表現したネバーエンディングナイトメアの分析もされていた。
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精神科医と行く「Neverending Nightmares」のセカイ。 鬱病への捉え方、新しい自分の発見、ホラーゲームから視えた鏡の姿。
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物語が断片的に進行し、同じような景色をグルグルとひたすら歩き回るため、普通にプレイすると何がなんだかわからずにエンディングを迎えるという理解するのに難しいゲーム。
精神科医という知識の図書館をフルに活用し、未プレイにも関わらず色々と当てはめていくのは素直に関心するばかりです。
同じくインディーゲームの「12MINUTES」や、
海外の人が手掛けた和風テイストの「ゴーストオブツシマ」
ウォーキングデットなど知られる有名な俳優・ノーマン・リーダスが主人公を務めるデスストランディング。独立後の小島秀夫作品第一段目。
などなど、ゲームのストーリーもさることながら、キャラクターの造形やどういった人物かを未プレイながらに分析するのが、とても興味深く面白い。
恋愛ゲームとは無縁なイメージではあったが、まさかの今回のターゲットがドキドキ文芸部(略してDDLC)だったので、すごく楽しみな動画でした。意外と自分自身もやったことがないにも関わらず、その分析能力の鋭さに驚かされることばかりのでプレイすればより一層楽しいし、未プレイでも十分に楽しいしと、トーク力がすごい。
ただし、他のゲーム実況とは違い分析がメインのため、ゲーム進行が遅い場合もあります。
事実、第一回目の「DDLC」は、

最初の学校に登校するシーンだけで、ほぼ終わってしまう内容だった。
ちなみにサヨリのことを「のんびりほんわか」した子・・・ではなく、「騙されてはいけない蜘蛛の巣を張り巡らしたやつだ」と、すごいことを言っていた。普通のギャルゲーに出てく幼馴染っこのテンプレ通りさえ思ってたキャラクターをバッサリと斬る。
なんでこんなに制服が体のライン出るまでパツパツなんだろう?とか、日本語訳が変な感じ?(これはゲームだからあえてそうしてるらしい)とか、同じ疑問は沸いてくるわけだが、そこから新たにこうだ!解釈する能力は圧倒的で、体癖論まで加えると止まらない。
現実の人間なら「体癖」が当てはまるのはわかるが、こういった架空の人物にも当てはめようとするのが恐ろしい。なぜなら作者がそういった意図で作ったキャラを他者が俯瞰で当てられるわけだから、開けてもいない箱の中身を当てられるような感覚。
もちろん、名越先生の強い先入観もあるため、必ずしもあっているわけではないがそこを修正して総合性を図れる柔軟な姿勢。

意外と核心ついてるなぁと思ったのが、「ぼっちん(名越先生がつけた主人公名)」がこの子(サヨリ)を好いていても、本体(現実の名越先生)は、そうは思ってないからと言っていた。
主人公を自分の分身として憑依させて感情移入できるような姿勢でゲームしていると、とんでもない躓きに合うようなセリフ。
サヨリがたまたま好みじゃない子というだけだと思うが、ゲーム全体見ていると結構「おっ!?」とする話である。
ラストにゲーム実況って色々ある。ただ、自分の作業を魅せるだけの人、お客さん呼んでライブ感覚で披露する人(ポケモンのように交換会開くとかコミュニケーションイベントしたり)、
だけど、ゲームもこういった雑学入り混じりながらの実況ももっとあってもいいかもしれません。学力の高く、トーク力も高く、キャラクターの弄り方も不快にさせない(割とここらへん重要)など、求めるものが大きいけど色々知れて良かったなぁと思うゲーム実況、どんどんと発掘していきたいものです。
サヨリはクワガタらしい。
今すぐレッツプレイ!