夜光虫とは1995年に株式会社アテナから発売されたスーパーファミコン用ソフト。
弟切草やかまいたちの夜などでサウンドノベルでお馴染みにチュンソフト以外から発売されたのは初めてらしく、内容やシステムが少し不便な部分が多い。
その一年後に学校であった怖い話からの派生である晦-つごもり-が発売される。
脚本には小説家の白石まみ氏、BGMは後藤次利氏が手がけている。
(後藤さんベーシスト、作曲家、編曲家、音楽プロデューサーとしての顔があり、Youtube貴ちゃんねるずで活躍している「とんねるず石橋貴明」と親交が深く、彼が出演していた番組によく顔を出していた。Youtube内でもKU-WAde MONPE(くわとモンペ)というユニットで音楽活動した際にも後藤さんが協力していた。地上波で見ないが貴ちゃんねるず内で知っているという方もいるかもしれない)

夜光虫は貨物船を舞台にした物語。ジャンルとしては珍しく、船や海上で起きる事件をテーマにしたゲームは中々見かけることがない。また、弟切草などの横書きではなく、右から左へと流れるように進む縦書きで小説をよんでるかのように楽しむこと出来る。
しかし、シナリオ自体が豊富というわけでもなく選択技が多数用意されているが、あまりエンディングが変わらないなど一度見ると読み返ししたくなるかというと難しいかもしれない。
スーパーファミコンらしく強気の値段の1万円と今見ても高い。
株式会社アテナは、こういったサウンドノベルがメインじゃなく麻雀系やパズル系のゲームが主で、何気に「笑っていいとも!タモリンピック」にも関わっていたようだ。
#セルによる恐怖の時間
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相変わらずの朗読にツッコミが殺到する内容であり、登場人物が異界に迷い込んだかのような不思議空間に誘われる。そして、何故か少しエロく下ネタが混じったりと年齢指定されていないゲームなのに、子供は見てはいけないような困ったものとなっている。八八八。。。
夜光虫をそもそも読めておらず、夜にひかる虫なのでホタルと充てがうのだがその直後に本物の蛍をケイコと読み間違うなど、どうやら蛍光灯で覚えてるため単体では把握できてない模様。
前回は実写の俳優さんが登場して、どういった人物なのか詳しく話してくれたのが今作は主人公のデフォルト名もなく船員の造形があまり把握できないので読み手としても感情移入がしにくいところはある。
※()内はセルの呼び名。
岩倉(ガンクラ)さんは、酒とギャンブル好き。末吉(スエキチ)は関西弁を使う明るいやつ。
三谷(サンタニ)は何かとやらかすやつ。深月(フンツキ)先生はキミの悪い人。
野田(ノダ)は急に出てきたやばい人。近藤(コンドウ)はチームコンドウ。など読み終えたあとにキャラクターについてはまるで覚えてなかったりする。というかなんの話だったのか?怖いところは確かに怖かったのに、ホラーゲームとしての余韻はまるでない。
お笑い芸人のこりゃめでてーな「伊藤こう大」扮するカイジの合いの手も重なり、大笑いで音読の邪魔をすることもなく進行もスムーズだ。ドラゴンボールのネタとなるとベジータはすぐに重ねてくるので、R藤本ツッコミ劇場としても面白い。
スーパーファミコンの独特のフォントが織りなす凸凹展開だが、他のシリーズだとどうなるのか?この系譜は続いてほしいと願います。一番気になるのはセルの衣装がだんだんと限界を迎えているのかポロポロ取れているような気がするので、早いとこ誰かを吸収したほうがいいかもしれない。