【ゲームプレイ15】台湾のインディーゲーム「返校」。果てしなく彷徨う少女の物語。【プレイ日記と感想など】

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2017年、台湾の赤燭遊戯(RedcandleGames)が開発したホラーゲーム。パソコンなどオンライン環境があればプレイできるsteamというプラットフォームで大きな話題となり、プレイステーション4とNintendoswitchでも配信された。

サバイバルアクションやアドベンチャーなどと銘打ってるが。ホラーゲーム特有の誰かが無惨に殺されたり、ただ悪魔や幽霊などから逃げ回ってゴールを目指すという要素は薄い。

日本のホラーゲームのサイレンような、手掛かりで主人公らに起こったことを想像していくことがメインで、カプコンから出た「サイコブレイク」のように「彷徨い続ける」。「サイレン」の最後を知っている人は想像できるように、彼女には救いが無い(ゲーム内では)。

映画作成やドラマ展開も発展されているため、(他のサイトもだいぶ核心に入った内容見られるため)ネタバレありきで語る。名越先生の「強い先入観」をもって語るので「そこは違うよ!」とダンガンロンパな言葉を投げかけてくれて結構。「間違い間違わない」じゃなくて、そのまんまを受け取った感想で語ります。あしからず。

ファン・レイシンがまだここで目覚める。我々プレイヤーが彼女を操作し始めるその日までおそらく何回、何回も灰色の世界をさまよい続けている。記憶がリセットされ、あたかも異界に迷い込んだ女の子というテイストは、ありがちなパターンだが「正体不明の存在」は誰でもなく自分であったこと。

戒厳令敷かれた自由が利かない時代。本来なら彼女は優等生として卒業し、この国を支える大人の一人であったかもしれない。しかし、彼女のちょっとした人間が抱える「不安や焦燥」などが原因で、取り返しのつかないことをしてしまう。劇中に「チクリ魔」と誰を指すかがわからない単語が良く出てくるが、プレイ途中で察してしまう。

「トイレ」を汚らわしいと発する場所シーンがあるが、「嫌がらせ」を受ける場所としても活用されるので誹謗中傷など「密告した」あとの彼女への攻撃はひどかっただろう。

このゲームの唯一といっても良い、攻撃してくる存在。まるで同じ学校の子がゾンビや悪霊になってしまったのではないかとニアミスしそうだが、「自傷行為」するレイシンの影だろうか?

大きな提灯を持った大男や無数の人形は首や頭への攻撃を加えて即死させる。自分の思考や感情が招いた災いだという現れで「消してしまいたい」と願っている。

校舎はかなり長い坂道を登った先にある。広々として施設が立ち並ぶ中に「日本統治時代」と呼ばれる1895年~1945年大日本帝国が構成した外地を占領した領域。その時に使われていた建物がそのまま使われている。

何気ないセリフなのだが、時代背景を知るに重要なもの。かつての息苦しさが際立たせる。

惜しむらくは、背景になんて書いてあるかが読めないことだろう。壁などに書いてある言葉を理解できればこの物語をよりよく感じることができる。なんとなくだけど「いじめ」で受けた誹謗中傷の言葉はこれなんじゃないか?みたいなのは感じ取れる。壁の文字を消す「シンナー」が手に入るが、劇中は呪詛のようなものを消すのに一役買ってるが、実際は「いじめ・いやがらせ」で受けたものを消してたんじゃないか?と。

レイファンは重大な罪を犯した、だからもう彼女には名前の入った棺も墓も用意されない「無縁仏(むえんほとけ)」。母親がどうなったかわからないが、彼女に対しての仕打ちを考えるとなんともやるせない。死者に対してじゃなくて、死者が残すもの。

城隍神とは中国の民間信仰における土地の守護神。都市を守護する神様でもっとも位の高い存在である。見た目からしても日本で言う閻魔様のような風貌。煌びやかな意匠で神々しさをまとった像が特徴。ホラーゲームを全部プレイしたわけではないが、閻魔様的な存在が現れる作品は数知れない(しょっちゅう出てくる桃太郎伝説及び電鉄などじゃなくて)、彼女は結局天国も地獄にも行けない、この地を彷徨うを言い渡せれている(ようなもの)。

役者は未来を語る、愚者は過去を語る。自分をフールだと語っているのか?

愚者のカードのリバースは、軽率、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、焦り、イラつきなどの意味合い。

恋焦がれた人への「軽率な・わがままな」行動、勉学優秀だが両親の不仲(父親の不倫など)で家庭が不安定になっていく焦りやイライラなど。

このカードの正位置は「自由や型にハマらない」など彼女が望んだものがある。

金魚が突然大きく出てくる、水槽の中をイメージしているのか?関係ないが、日本の漫画に金魚に喰われるホラー漫画があって、なんか襲ってくるんじゃないかと怖いことを想像してしまった。

襲い掛かってくる悪霊は序盤だけで、後半はほぼ謎解きのみ。想像するノベライズといった感じになる。それゆえか、ホラーゲームだから「叫んだり」「驚かされたり」というのは意外とそんなになかったりする。「怖い演出」というのは続いているのだが、悪霊が襲い掛かるパニックものじゃなくて、主人公のサイコ(精神異常)な部分を現わしていると感じるためか、両親の不仲や自殺など含めて同情的な見方が出てくる。

ここだけはカラフルな世界観。先生との思い出も加味されて楽しかったんだろうか。

かつての学校を彷徨い歩いたレイファンの心の葛藤。日本のゲームの「ペルソナ」のような影が語り掛ける。思いのままの感情を出せばいい。だが、受け入れることが絶対じゃない逃げることも正しい。

そして、彼女はまたこの悪夢を見続けなくてはならない。しかし、選択し自分で決断した答えの先には別な出口が見つかっていた。願わくば、安らかな眠りについて欲しいと思う。

値段もお手頃でちょっと大きめの本を買うくらい。ゲームもそれほど長いわけでもなく、youtubeでキャーキャー叫びながらやるゲームじゃなく、じっくりと一人で読み解いていくゲームとして迎えた方がいい。謎解きに時間こそかかるが(プレイ時間は)3.4時間程度でクリア可能だと思う。

返校 言葉が消えた日 : 作品情報 - 映画.com
返校 言葉が消えた日の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。2017年に発売された台湾の大ヒットホラーゲーム「返校」を実写映画化。国民党政権下の白色テロ時代を題材に描いたダー...

日本での映画公開はまだの模様。ホラー映画ってただ怖がらせて、登場人物がただ死んでいくテイストがあんまり好きじゃない。萌え系の美少女が無惨に殺されるというテイストとかホラーというより、そういう趣向の人としか見れないので相いられない。

しかし、この返校はテイストがまるで違うので、是非とも見たいと思う。ゲーム、大変おもしろかったです、ツイッターでネタにもしましたが。茶化す内容じゃないなこれは。

視力検査に使う図としか知らなかったが、スネレン視力表って名前なのか。翻訳の素晴らしさもあるが、彼女が物知りで勉強家で頭がいいというのは、端はしに感じる。だからこそ、「読書会」と呼ばれる共産主義と嫌疑かけられる存在に対して、知っていての軽率さがこの物語を物悲しさを語る。

switchのゲームプレイなど↓

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