
好きなガンダムと聞かれたらなんと答えるか。

始まりである1stガンダムによる、富野由悠季という男の手腕による世界を知った人々、そして、富野氏の作品に影響を受けてガンダム作品に関わったもの。入門の仕方は様々だ。

富野氏の考えるガンダムというツールを使っての人間ドラマこそが「ガンダム」というものだと主張するのか、それともモビルスーツのカッコよさやスタイリッシュなアクションを求めたものが「ガンダム」なのか。
(イデオンにぶった斬られそうな惑星)

今回なぜガンダムを取り上げたのか、それは俳優の北郷奏多氏によるガンダム講座を発見したからだ。
忌まわしき兵器と歴史に刻まれた「ガンダム」、その膨大なヒストリーを紐解くには多大な時間を浪費するだろうな


現在(2023/04/25)放映中の水星の魔女があるけど、過去作とは繋がっておらず単体で完結する作品。
奏多君の動画に登場する「宇宙世紀」という世界観は、時代どころか世界そのものが違うので過去作を知らなくても楽しめるようになっているよね。
だが、ガンダムを支持するのは初代という黒歴史の始まりの物語を触れたもの達だ。

ゆえに、最近のガンダムは知っているが、初代は全く知らないという視聴者との差が生まれるのも道理。

後から知った黒歴史を、ただの恥で消したい過去とだけ多様している人間が好むべき世界ではない


どのガンダムがおすすめ?という質問は、もしかしたら首を絞める行為になりかねないからな。
私としては、本郷氏のように自分の推しが面白いって絶賛するものから入ればいいし、絵柄で入っても構わない。
はば広いコンテンツだからな、もしかしたら自分に合わない作品にぶつかる。これもまたガンダムの魅力なのだ。
本郷奏多氏の演説について

黒歴史を語る愚か者・・・なのかどうかを見定めさせてもらおう
宇宙世紀や地球連邦の成り立ちまで説明してるね


うむ、てっきり初代ガンダムのアニメでの活躍を踏まえ、UCへ繋げるくらいにしか思ってなかったがそこから説明するとは思わなんだ。
宇宙に住む人と地球に住む人との対立みたいなのは、今でも続くテーマだよね


そうだな、現在でもそういう格差みたいなのは生まれている。さらに争いは身近にありながらどこか遠い存在かのような、現代を意識した内容にもなっている。テーマがそれぞれ時代を反映しているわけだな。

あと、サラッと言ってるが地球連邦という地球全体を一つの組織に統一されているという話も凄いことなのだが、あんましそこは語られない。一枚岩ではないのは確かだが。

全くだ、ひとえに一年戦争と言っても物語が多すぎる。
ぬぅ、一年以上戦争してるんじゃないかと錯覚すら覚える始末だ。


アムロという人物はこうした、シャアという人物はこうしたという解釈の違いは、現実の歴史でもあることだからね
ミノフスキー粒子の存在

黒歴史を語る上で欠かせない要素「ミノフスキー粒子」だ。本郷奏多も説明しているが、私は些かだが疑問を呈する。

この粒子のおかげで、ロボットが戦う理由や、その接近戦という面白い殺陣が生まれた。
ビームライフルという射撃戦だけじゃなく、戦争をテーマにしながら、マジンガーZのような1対1の決闘のように戦うを演出している。だが・・・

視聴者がそこまでミノフスキーを意識して見ているかは疑問だ。特に黒歴史を学ぼうとする、ガンダム初心者は尚更必要な知識なのかは不明だ。
あくまで舞台装置の一つに過ぎんからな、登場キャラクターはこの粒子に困らされているが、視聴者から見ればそこまで不自由していないように見える。


ガンダムを語るならニュータイプという、宇宙で生きていくために進化した人間というものの方が重要だからね
どういうわけか、スーパーパワーを持つ主人公補正の塊と紐解くものもいるな。


AKIRAのような超能力者とは違う、仮面ライダーのような強化とも違う。
超人的なパワーで相手のロボットを撃破するというかよりは、察しの良い人間程度にしか描写されないのがポイントだと思うんだよ。

今風に言えば、SF版ギフテッドのようなものなんじゃないかなぁって。
そこに人の持つ感情を読み取れたり、受け取ったりすることができるというアニメ的な描写を敢えて入れることにより、富野監督の十八番「対話」というものが出来上がるんだろな。

この動画を見ての結論は?

今すぐ、ガンダム系のチャンネル登録して黒歴史を見て、補完すべし
UCって1stから逆襲のシャアあたりまでを一通り網羅しておいた方がより楽しめる、、と思うよ


黒歴史は、他人の言葉で簡単に語られるなど、酸味の無いコーヒーでしかないのだ。

本郷奏多の説明はあくまでも、教科書だ。砕いたチップを味好みにトッピングしているに過ぎない。
シンの黒歴史を学ぶなら、バンダイなどが発信している冬の宮殿を目指すが良い。
また、ジャブローやキリマンジャロにて、見るのもよかろう
だが、ガンダムが好きだということは伝わったぞ。

あまりランキングなど気にせず、自分の直感で「マイガンダム」を探してくれたまえ。
さらばだ!
