
ポイント
2012年2月に「Kouri」氏が制作したホラーチックアドベンチャー
プレイした今作はリメイク版であり、当時使われていたRPGツクール2000で遊ぶことが難しいため10周年を記念して製作された
当時はフリーゲームであったが、Steam版は1300円と有料となっている
ニコニコ動画などで大きな話題となり、登場人物やゲルテナ作品の一つ一つのアーカイブスがプレイヤーの想像力を沸き立たせ、ストーリー自体は短めながら様々な考察できたりと奥が深い
何も知らないプレイヤーと少女

(※初プレイのため、知識0状態で先入観のみで思ったことを書いてます)
ワイズ・ゲルテナ
人々を魅了する作品を多く手掛けた芸術家
ゲーム内でも観覧者たちは称賛しているが、それほど有名な人物ではなく小さな美術館でしか出展できなかった
実体験をもとに製作された作品も見られ、赤い服を着た女性など過去に何かトラブルに見舞われたであろう記述が残されている。

シンプルな服装のお父さんに比べると、お母さんが結構「派手」な大きな赤いブローチと強めの赤推し
娘のイヴも「髪の色」「瞳の色」も同じで赤がメインカラー。特徴的なのはぶら下がっているかのようにすら思えるほど大きいスカーフ。
育ちが良いお嬢様とのことで、派手めなお母さんが「美術品」に興味があったという感じで一緒に来たということだろうか?
RPG主人公らしく、選択以外のセリフは無く、無表情で何を考えているかわかりにくい。

また、RPGゆえに情報を集めるため他の人に話しかけなきゃならないわけだが、特に物怖じせずに会話している(一方的につぶやいてるのを聞いているだけかもしれないが)

しかし、9歳(小学3・4年生くらい)なので難しい漢字は読めないのでタイトルがわからない。
もしかしたら昨日テレビで見た「マツコの世界」とか密かにボケて解釈しているのかもしれないが、調べた時のテキストに独自に感じたことを語っているので芸術品に理解があるように思える。
もしかしたら「ゲルテナ展」のような展覧会は初めてではなく、他の個展に行ったりしているのかもしれない。
この大きな絵画が展示されてる部屋は休憩コーナーということらしいが、椅子など配置されておらずピクニック用のシートでも敷いて座って絵を観ろという美術館側のルールだろうか?
果たして、この絵を前に「おにぎり」や「サンドイッチ」を美味しく食べられるかは疑問が残る。
素晴らしきこの世界

絵を調べた後に、静かな美術館がより一層静寂を求めるようになる。
「おいでよ イヴ」
イブじゃなくてイヴとちゃんと書いてあることから、彼女をよく知るものによる仕業だろうか
「いっておいで イーヴイ」
と、間違えたかもしれない。イヴ側から見たら(反対側だし)すごく読みづらくスルーされそう

ちょっと身を乗り出せば触れそうな距離にある芸術品
それは身の回りにあるようなもの同様に「触って感触を確かめたくなる」そんな気持ちは誰しもが持っている。
この世界では必然的に「触れなければ」道が開けない、ゲルテナは鑑賞だけじゃなく触れることで理解してほしいという思いがあったのではないだろうか?
巨額の賠償金という壁を作って作品を過保護に扱っているが、作り手はまったく違う思惑があったのではと何気ない一文から推測する。
巨大な魚が描かれた展示物に飛び込みいよいよ物語が始まる
青と赤に分かれた絵画父親と母親から離れてしまったことを暗喩する何かのメッセージ?
赤い方を進むと女性が描かれた絵があるが、カギを拾うと意地悪そうに「舌」を出す
怪異であるが「ほんのきまぐれのイタズラ」程度で、ポルターガイストのような感覚で驚かせるのが好きなだけかもしれない
反対の方に向かうと「かえせ」とメッセージを送りつける。
しかしイヴはあまり動じない、内心はどうだかわからないが肝っ玉が据わっている。
泉朝樹先生原作「見える子」ちゃんのような、絶対反応するものか!という強い意志なのか
それとも激しくそういったことに鈍感なのか
イヴは後者に感じる
忘れたころに・・・
少女を掴もうと伸びる手、バラへの痴漢はいけない。
よく見ると小さな点が動いてるのがわかった。普通に蟻と会話ができるわけだが、「ぼく(蟻)の絵どうなった」か?
その時、残酷な音が鳴り響いた。。。
悲惨な蟻の絵を後にして、奥の部屋にて鍵を入手。青い鬼・・・ではなく、赤いワンピースの首なしマネキンが襲い掛かる。
「無個性」と呼ばれる芸術品であり、
Googleワード検索にこの作品のマネキンが
トップに上がるほどSEO対策ばっちしな「個性的」な「無個性」
「個性」と聞けばジャンプ漫画の「僕のヒーローアカデミア」が思い浮かぶほど、個性は世に広まっていたのだった。
さすがに、無個性が男塾の人間橋のように襲い掛かってきたら、ビビりまくったであろうが所詮は「個性が皆無な存在」
バラへの痴漢をする手を潜り抜け、奥の部屋へ進むイヴ
なんか可愛い部屋に入る、何故か「あずまんが大王」とかそういうのを思い出す。
から耳ケーキだったか、空耳ケーキだったか。そんな歌っす。
左の部屋にて、文字人間を探すゲームが始まる。
このゲームで「いやーん♡」な部分を開いてしまった。
そういった「いやらしい」要素は皆無な「Ib」だが、裸体を描いた絵画はたくさんあるので問題はない
だからこれでGoogle先生が反応したら、Google先生がスケベだってことだ。
ドンタッチミー!!ガラスにセクハラすることはおやめください。
ベタベタ触られると清掃するのに困ります。
文字人間を探し当てたあと、右の部屋に入ると倉庫のようでモノがごちゃごちゃ置いてあった
テーブルのような台座からハイヒールが似合いそうな綺麗な脚が生えており、うまく誘導してアイテムを入手する
ハイヒールを履くから女性だというのは、今の時代必ずしも正解じゃない
美しさに磨き上げられた男性であるのかもしれない、手の処理なんてどうとでもなる。
塗るだけで除毛完了!すね毛は必要ない?意外に不評?
アイテムを組み合わせて「サカナ」を作り、猫にあげて道を開く。
次の部屋にたどり着くと、左の絵に話しかけた途端ペロっと舐められる。当然バラへダメージが入った。
深刻な「バラハラ(スメント)」を受けてしまい、よくわからない心霊現象より直接的な「ペロリスト」の方が精神痛む。
左の奥の部屋にて、いわば「だまし絵」というものに遭遇する。
一つ一つの作品が情報を提供してくれるのだが、6作品中5作品が「嘘つき」であり間違うとペナルティが与えられる。
その中で1作品だけ真実を教えてくれるので、さらに奥の部屋でボタンを押すと突破するためのアイテムが入手できる・・・が、
裏切者には容赦しない、
みんながやっていることが正しい、
クラスの輪を乱すものは排除しよう、
多様性を認めようでも、自由な発言は認めない
何か人間の嫌な部分を見せつけるような、異様な結末
ここから、ホラー要素が強くなっていき、
片足だけ吊るされた人形、美術展にてハングドマンの絵画が展示されてあったがそれを模倣するように大量に配置している。
バンジージャンプに挑戦したお笑い芸人と解釈してもいいが、子供のような無邪気な遊びにも感じられる。
人を恐怖のどん底に貶めたいというより、こういった遊びをイヴに見せ誘っている・・・ような気がする。
バラへのダメージ、いわば精神的なダメージを受けることにより自我崩壊となって倒れてしまうわけだが、肉体的に痛めつけて死に至らしめようという考えは薄いような印象だ。
向こう側の人物は「死」という概念をあまり理解していないから、イヴへの危害も遊びの一環としか捉えていない。
本当に亡き者にしたかったら、直接的にやりにくればいいだけ・・・
ゲルテナの生み出した作品が、何かしらで「命」が宿りそれがたまたま美術館に来たイヴへ執着し、友達と遊ぼう♪といった感覚で異世界へ招待した。
奇怪な不可思議な世界だが、そう捉えると微笑ましい気もしないでない。
「友達」が欲しいというシンプルな願いを叶えたいため一生懸命に行動しているだけ
そう考えると、これまでの行いも許せてくるかもしれない、ちょっとしたお化け屋敷感覚で楽しめるかも・・・
ズドーーーーーーーン!
めっちゃ〇しに来とる・・・・っ?!
そして、忘れたころに「バラハラ」を食らう
どこさわってんのよ!!
プレイ2へ続く・・・