ポケモン言えるかな?という歌がある。
謎の人物の「イマクニ?」が音楽に合わせて150匹(あれ?ちょっと待って?もしかしてもう1匹忘れてない?)の名前を歌っていく、ノリの良いイカしたソングだ。
ポケットモンスター(無印)の主題歌「めざせポケモンマスター」のシングルCDに収録されており、謎の中毒性が子供達とポケモンを見守る大人達に刺さり、つい口ずさんでしまう。
派生版に「ポケモンかけるかな?」「ポケモン言えるかなneo?」「ポケモンひけるかな?」などがあり、自身がポケモンから離れている間に色々出てたんだなぁと調べながらしみじみ思う。
ポケモン1000匹超え
現在のバイオレット&スカーレットの登場により、ポケモン数は1010匹が図鑑登録されている。
ものすごい膨大な数となり、長年のポケモントレーナーですらもポケモンの名前を忘れてしまう現象は珍しくない。特に初代からプレイしているユーザーは、年齢のこともあり記憶力に自信がなくなって新ポケモンが覚えられなくなってくるのは致し方がない。
新しくポケモンの世界にレッツゴーした新人トレーナー諸君は、そんなそれでもポケモンを愛する年配方々を優しく見守っていただきたい。なぜなら・・・
いつかあなた方もなる可能性は十分にあるからだ。
おばさん呼ばわりしてた女子高生が、おばさん呼ばわりされる年代になった時のアレがあるので、人をどうとかいう前に自分を磨くべし。

子供が駅の〇〇線の名前を全部言えるのスゲーなぁと眺めていたが、ポケモンの名前を全部言えるかつ、特性(夢含め)やタイプなど答えれるなら、そいつはヒーローだろう。
多分、今でもクラスの誰かにドン引きされそうな気がするが、私が祝福します。YOASOBIの歌でも歌いましょう。
ポケモンの名前
ポケモンは、何かしらをもじったようなネーミングが多く、単体では覚えやすいキャラクターばかりだ。
ピカチュウは電気のピカピカとネズミの鳴き声「チュウ」を組み合わせたもの。見た目もカミナリのような尻尾が特徴的で説得力があるデザインをしている。
ただ、他のネズミ型ポケモンにと比べるとあまりネズミらしくない。初期はもう少し「ぷっくり」した体型をしており、ドラえもん同様に人気を博した際にいつの間にかスマートになっていった。

現在人気爆発中となったイーブイは進化を意味するEvolutionの頭文字の二文字EVから取られている。
8種類のポケモンに進化できる可能性を秘めた希少な存在で、他のポケモンにはない要素を引っ提げているため印象に残りやすい。
見た目の可愛さや、進化先も安定した人気を獲得している。

しかし、イーブイのように英語から取られてたように、英語がわからなかったり、元ネタがわからなかったり、駄洒落が効きすぎてピンと来なかったりすると、
「あーあのアレね?うん、姿はわかるんだよ、姿」
状態になってしまう。普段使わないと人間そんなもんなんですよ。Youtubeで生配信で突如間違えてしまう、しょうがないのです。
二段階目が抜けてしまう
御三家やピカチュウ初め、2回進化を遂げるものが存在するが意外とこの間を忘れてしまうパターンがあるあるだと個人的に思う。
ちなみにピカチュウはその間の存在だが、知名度が段違いなのでむしろライチュウの方が影が薄く感じてしまう。
ヒトカゲ→リザード→リザードン
ゼニガメ→カメール→カメックス
フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ
と、二段階めに入ると全然違う名前に変わり、意味合いは同じでブレていないのだがフシギダネのようなわかりやすく続くネーミングじゃないので、初期と最終形態は覚えてるのに間なんだっけ?となりがち。



3段階目で今までの名前から大きく変わるものもいて、
ミジュマル→フタチマル→ダイケンキ
姿も幼少期に比べるとほとんど名残が薄く、筆者は本気で伝説のポケモンかなんかだと勘違いしてました。



初期などは長い間連れていく期間が多めだったりするが、今作のように一気にレベル上げるような機会が増えるたため2段階目にさほど愛情が湧かずに、最終段階へさっさと進化させて戦力にしたいと願望が先に出てしまう。
アニメや格闘ゲームに登場したフォッコの進化系「テールナー」のように、2段階目のポケモンが大きく活躍するなどあれば記憶に残りやすいものもいるし、ヌマクローやハリボーグのようにネットで話題になったものなど印象深く残っている人もいるかもしれない。


最初に選ぶ御三家なんだから忘れることがない人もいるだろうが、同じく2回進化するポケモン
ポッポ→ピジョン→ピジョット



のように、全部覚えられるかと言われると、やっぱし真ん中あたりに苦戦すると思います。
あくまで個人の主観なので、ポケモン博士並みの脳みそ持っている方には不毛な議論でしょう。
新ポケモンなかなか覚えづらい問題
数年越しではあるが、だいたい80〜100匹は発見され増えていくポケモンワールド。
シンプルな名前や駄洒落が利いた名前、パルデア地方はスペインがモデルになっているのでは?と推測されているので、その土地に因んだものや海外の言葉を取り入れたものなど様々。
ここも個人的にだが、アローラやガラルに比べるとどこかネーミングセンスが今までのものとは風変わりしており、中々頭に浸透しないものも出てきていた。


何匹か、かいつまんで紹介していく。あくまで筆者が覚えずらいなぁと感じただけであり、個人差があるのは当然だと思います。
マスカーニャ・ラウドボーン・ウェーニバル
御三家の最終形態で、どことなくお国柄をイメージしたようなデザインだ。
怪人を思わせる風貌のマスカーニャ、マスカラと猫の鳴き声のにゃ〜を組み合わせたネーミング。マスカラは化粧品の一つだが、スペイン語で化粧や仮面という意味を持つ。
英語名はMeowscaradaで、仮面舞踏会を意味する名前になっていたり、中国語では魔幻(ファンタジック)とマジシャンを彷彿させる名前になっていたりする。にゃー(meow)という猫の鳴き声を入れているのが共通して面白い。

ラウドボーンは、シンガーポケモンと評されるワニ型のポケモン。頭にヒヨコのような火の玉の飾りをつけており、ヒヨコをマイクスタンドに変形させて優しい歌声を聴かせる。「ラウド」は大音量を意味し、ボーンは骨。
英語名はSkeledirge。骸骨を意味するskeletonと、葬送歌、哀歌、悲歌といった意味を持つdirge。最終進化になるとゴーストタイプが増えるのでそれに因んだネーミング。歌を歌うほどパワーアップしていく姿は、非常に情熱的。

ウェーニバルは派手な装飾で仮装パレードのダンサーを彷彿させる外見、待機モーションで絶えずダンスを披露するなど他の御三家以上に存在感をアピールしている。名前の由来は波を意味する「ウェーブ」と謝肉祭を意味する「カーニバル」を組み合わせたもの。
英語名Quaquaval、アヒルの鳴き声「quack」と、同じくカーニバルと組み合わせたネーミング。

(ウェーニバルは現在ミラクル交換でクワッスこないかなぁ〜中で所持していません)
バウッツェル・キョジオーン・グレンアルマ・ソウルブレイズ
バウッツェルは焼き菓子やパンでできた犬の姿をしたポケモン。現実のドイツ発祥の焼き菓子プレッツェルと、犬の鳴き声「バウ(bow)」の組み合わさったネーミング。
先に述べた焼き菓子名を知っているとピンときやすく、見た目も美味しそうなデザインなので名前自体は覚えやすい方だが、個人的に進化前が「パ」ピモッチなので、引っ張られて「パ」ウッツェルと間違えてしまう可能性もある。
エクスカリバーとエクスカリパーのような歴史はどこでもある。ファミコンやゲームボーイだったら確実に間違える。

キョジオーンはピラミッド型の上半身を持つゴーレムのようなポケモン。進化前のコジオ自体がマインクラフトで作られたようなキャラクターをしていたが、進化するたびにブロックで積み上げられたかのような見た目になっている。塩と巨人が組み合わせた名前で、ミネラル豊富な塩で出来ているらしく、夏の炎天下に大活躍しそうなポケモンだ。
見た目がピラミッドなので、それ関係の名前を言いがちだがとことん「塩」なので、塩から連想できるようにしよう。

甲冑のようなもので身を包んだ外見で黄色がグレンアルマ・紫がソウルブレイズ。
ポケモンというデザインより、カプコンのロックマンシリーズに出てきそうなデザインで異質な存在。
紅蓮の炎とアーマー(armor)、魂(soul)と炎(blaze)が由来と推測されており、ほのお・ゴーストで見た目や必殺技がわかりやすいソウルブレイズは覚えやすいが、アルマが何を指すかがわかりにくいグレンアルマは少々覚えにくいのかもしれない。
お互いに片方のバージョンでしか手に入らないポケモンだが、テラレイドにエントリーされているので難易度に注意して参加すれば捕獲は可能。色違い狙いなどこだわりがないのであれば、あっさりと手に入る。
科学の力ってすげー!とありがたい機能です。


マフィティフ・タギングル・スコヴィラン
マフィティフは強面の犬型のポケモン。ポケモン本編だと特に出番が多く、ペパー絡みのイベントや対戦時などとにかく印象に残りやすい。名前の由来は、マフィアとマスティフを合わせたもの。
マスティフまたはマスチフは番犬や闘犬として使われている犬種で、日本で馴染みがある土佐犬の別名といえばピンときやすいかもしれない。
あまり言い慣れない言葉のため覚えにくいが、意外と言い慣れないから覚えやすいということもあり得るかもしれない。
マフィアのドンらしくなのか、イカサマを覚えない。小細工無しでかかってこいと、マフィティフ使いは逃げも隠れもしないだろう。

タギングルは大きな耳とギョロっとした両目、非常に細い手を持つエイリアンのように見えるがどくざるポケモンとあるように、さる型のポケモン。進化前がどくネズミだったが、哺乳類はネズミに似た生物から進化したという説があるので、それを取り入れたと予測されている。
見た目のデザインのモデルとなったのはマダガスカルで悪魔の使いと呼ばれ恐れられている「アイアイ」。名前の由来は街中の壁にスプレーで落書きや集団のマーク描いて回る行為「タギング」という説がある。実際にタギングル自体が、自信を優位に主張するためにマーキングをしている。
英語名がgrafaiaiで、graffiti(落書き)とアイアイ。
「ダ」ギングルと濁点多めマシマシに喋っちゃいそうだが、タギングするサルと思いだそう。

スコヴィランは赤と緑の二つ頭を持つクリーチャーじみたポケモン。ジヘッドのようなタイプだが、レッドヘッドは辛味成分をほのおエネルギーに変えて火炎放射を放ち、グリーンヘッドは一度暴れると手がつけられない凶暴な性格。これはスカーレット版とバイオレット版で両方の合わせて判明する面白い仕組みになっている。
名前の由来は唐辛子のからさを測る単位「スコヴィル値」と、悪党を意味するヴィランが合わさったものと推測されるが、あくタイプではなく噛み付くと噛み砕くとどろぼう以外のあく技を今の所使えない。
唐辛子やピーマンみたいな外見のため、野菜っぽい名前を当てたくなるが見た目からして目つき悪いので、ごろつきや悪党といったヴィランを思い出そう。何気にポケモン界で「ヴィ」がつく初めてのポケモンらしいので、大きく目立つのかもしれない。

これ、「すこヴィラン」って感じで海外のアメコミに出てくるヴィランを褒めるのに使用されれば知名度が上がるかもしれない。
ベラカス・クエスパトラ・デカヌチャン
ベラカスはフンコロガシをモチーフにしたポケモン。進化前のシカラゴに比べると転がして歩くというより、球を後ろ足で持ち上げてその体制のまま過ごすことが多い。
虫型の方が本体に見えるが、玉の方が本体でさらに新しい生命が眠っているとと図鑑に記されている。名前の由来はコガネムシ科タオオシコガネ属のスカラベのアナグラム。
古代エジプトでは神聖なものと見られ、聖なる甲虫として崇められていた。
この昆虫はオスしか存在しないため、球の中に自らの子供を宿し繁殖させる性質だと信じられた、という説がポケモンにも反映されていて面白い。ある種、ガルーラと同様に子供を守りながら戦っているし、メガシンカしたら子供が戦うかもしれない。
見た目がフンコロガシなので、割と名前も馴染みがないせいか覚えにくいと思われる。

クエスパトラはダチョウ型のポケモン。初期から登場している同じ型のドードリオに比べるとよりダチョウらしいデザインとなっている。進化前のヒラヒナのヒラヒラ部分が継承されており、ボブカットのようなヘアスタイルをしている。
名前の由来は自身がエスパータイプ+クレオパトラが組み合わさったもの。
pixivにクエスチョンと候補があり、クイズ番組に出演している楠田恵理子さんの昔の髪型から取られているのではと邪推したが、わかりにくすぎるのでこの件は置いておこう。
クレオパトラみたいなポケモンだなと覚えやすいが、「クエス」部分がなんなのかわからないとちょっと覚えにくいかもしれない。

デカヌチャンは大きなハンマーとそれに似つかわしくないほどの小さな体躯が特徴的な、ピンク色を基調とした妖精やゴブリンのようなポケモン。
可愛らしい見た目とは裏腹に凶暴な部分があり、欲しいものを奪い取り棲み家へ持ち帰るやアーマーガアを天敵としているためガラルのようにタクシー業が営めないなど流通やインフラにまで被害が及ぶ危険性がある。
そのためパルデアでは複数のイキリンコを代わりに使っている。アーマーガアがいるにも関わらず、タクシーしていない理由がこのポケモンにあると可愛く見るべきか、害悪としてみるべきか。
名前の由来はデカイ+鍛冶(かぬち)+赤ちゃんと推測されている。
カヌチは金打ちが訛ったもので、漢字変換で鍛治となる。進化前が屑鉄を集めてハンマーを作り出す職人気質だったが、デカくなったことで納得した得物なのか存分に振る舞っている。
ちなみに進化前のカヌチャンは、全国図鑑番号1000番目に記録されたポケモンなので記念に色違いを確保しておいてもいいでしょう。



ポケモンだけを覚えるだけ?
主役はポケモン。彼らがいるから物語が成り立つのは事実。
しかし、彼らと共に歩んでいく人間や住んでいる土地や街、ポケモンのために働く組織や悪いことを企む組織、テキストや見た目がものすごくインパクトがあるモブトレーナー。
ポケモンが大好きなゲームプレイヤーやスタッフ。

これらも語る上では外せない要素だ。
特に昔は簡素な扱いだったジムトレーナーや四天王など、物語に大きく関わるようになりその存在感が大きくなった。さらに、交友関係や敵対者など位置関係も築かれ物語への深みが増した。

さらにはポケモンはタイプや特性、その相性、技構成、性格によるステータス調整など大学入試より覚えること多くないか?と新しく入る人には中々にハードルが高くなった印象。
とはいえ、当たり前の話全部覚える必要もないし、ポケモンをただ捕まえるだけのプレイスタイルや対戦メインのスタイル、好きなキャラクターだけを推したいスタイルと興味のあることだけに特化すればいい。
人間の記憶力なんてたいしたことない。このブログを書いているときにあれだけお世話になった「ガルーラ」の名前をスッと忘れてしまうほどアヤフヤになっていく。
ピカチュウやイーブイのようにしょっちゅう見かけるようなポケモンなら、ミッキーやドラえもんのように忘れることはないだろうが、頻繁に使用しないとやっぱり抜けてしまう。
「めちゃくちゃ好きなんだよな」って言う割には名前が出てこない人ってよく見かけると思うけど、そんな人に好きなんだから忘れるわけないじゃん!ってツッコミがちだが・・・忘れるんですよ。

Youtubeでその知識力って賞賛されがちだが、突発的な質問にはやっぱり出てこないことが多いんですよ。
しょうがない、これが脳の限界。
だが、思い出すということはトレーニングになる。
覚えられないんじゃなくて覚えようとするが、大事だなと次のポケモンへと移ろうと思います。
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