オグリキャップ-Oguri Cap-
画像引用元→netkeiba.com様より
1987年岐阜県の地方競馬
笠松競馬場でメイクデビューし
地方12戦10勝、中央競馬20戦12勝
スーパークリーク
イナリワンとともに
平成三強と総称される競馬界を
大きく盛り上げた「芦毛の怪物」
勝ち鞍(ウマ娘にて史実通りに進めたい人用)
オグリキャップの名前の由来は馬主の「小栗孝一」氏と、父親のダンシングキャップから取られた。
ダンシングキャップの父親がネイディヴダンサー、母親がメリーマッドキャップ。キャップはここから引き継がれたようで頭にかぶる「帽子」という意味だが、頂点や冠するの意味も兼ねていると思われる。キャプテンをキャップと呼称するようにリードしていく思いもあるかもしれない。
ネイティヴダンサーの母親の名前が「ゲイシャ」というらしく、
漫画版「シンデレラグレイ」にて、オグリが笠松温度しか踊れないシーンは祖母から受け継がれた因子(個人的無理やり解釈)
ウマ娘側の母親がどうしてオグリキャップと名付けたのかは不明だが、リアル競走馬も名前の由来が謎だったりするのであまり気にしない方がいいかもしれない。
様々な思惑の笠松競馬場
岐阜県羽島郡笠松町にある地方競馬場
元々は岐阜県中津川市にあったのが1935年に笠松町に移転してきた。
怪物・名馬・女傑など輩出したということで「名馬・名手の里ドリームスタジアム」の愛称が付けられ、様々な宣伝に用いられている。
コースはダート右回り一周1100m 4コーナーから決勝線まで238m
出走可能頭数は12頭、施行可能距離800m、1400m、1600m、1800m、1900m、2500m
画像引用元→KEIBA.GO.JP様より
「フェートノーザン」「オグリキャップ」、「マックスフリート」、「ラブミーチャン」などの輩出した競馬場だが、Googleのサジェスト(検索した際に出てくる組み合わせワード)にて
笠松競馬 八百長
上位人気馬タイサンフジタカの騎手が距離を見誤り、直線でスピードダウンしたことが「八百長」と疑われファンが暴徒化し機動隊が出動するなどの騒ぎになる事件があった(1981年)
笠松競馬 不祥事
馬場整備業者が、レース中にも関わらずハロー車(整備するための車)で誤って侵入してしまい、妨害したとしてレースが不成立となってしまった。無効試合となったので的中していてもそのまま返還されるファンの失望感と、競走馬や騎手が事故に遭っていた可能性もあるという杜撰な管理体制が指摘される。
上記の八百長問題(周囲誤認事件)のように昔ではなく、割と最近だったことが驚かれる(2011年)
笠松競馬 脱走・逃走
厩舎と競馬場が近場にあるので、徒歩で移動することが多い。専用の標識や通路、騎手用の歩行者ボタンが設置されていている。
岐阜県笠松町
— Yusuke, (@Yusuke30831708) October 15, 2021
堤防の上には、笠松競馬場があって、馬を輸送する会社大江運送が交差点近くにあり、馬が渡るので押しボタン信号があります。
押しボタンが2台つづあり、高い位置があるのは乗馬しながら押せるように工夫されています。 pic.twitter.com/6NYwu4Sczc
穏やかな風景にも思えるシチュエーションだが、実際には脱走や逃走したことによる乗用車との接触事故が出てしまったり、そのケガにより予後不良となった競走馬や死亡してしまった運転手がいたりと、こちらも管理体制に問題があったような記述が残っている
と言ったキーワードが上位に挙がっている。
参考サイト様→岐阜新聞web様より
岐阜新聞やウィキペディアなどでは1990年代後半からの赤字が続いたことから、不穏な空気がより濃くなっていった印象だ。
今年こそウマ娘オグリキャップによる「シンデレラグレイ賞」が実施されたが、廃止も検討せざる得ないほどの状態で関係者の賃金、レースの賞金を減額などやりくりで継続していったが売上不振が続き財源確保のために募金箱を設置して給付金を募るなど先が見通せない状況。
不祥事のデパートなる不名誉なあだ名をつけられてしまった笠松競馬場、2022年1月に「シンデレラグレイ一巻発売」記念協賛レースが開催され予定だったが取りやめる形となっていて、せっかくのウマ娘から入って来たファンによる聖地巡礼効果もあっただけに、残念な形が続いた。が、なんとか4月に開催出来たのは喜ばしいことだ。
笠松競馬場の98%の敷地が私有地となっている。畑や水田さらに墓地まであり競馬場が潤っている場合は増額を求めたり、組合側は低く抑えたりと対立。
年々経過していく競馬場の老朽化、いくら伝説を残そうとなんであろうと「お金」が無いと何もならないし、「人」も「アイドル馬」すらも離れていくかもしれない。
のどかな田園風景を他人ごとに感じる最中、競馬場関係者の胸中は穏やかじゃない・・・のかもしれない。
コラボ競馬場の賑わい
芦毛の怪物オグリキャップにちなんで出走馬が全員「白毛」の限定レース
貢献度はかなりのもので、普段の笠松競馬場よりお客様が多かった、ちょっと前レースでは「ダラダラ」走っていたなど気になるコメントが多く残されたが盛況であった模様。
今回、このレースに選ばれたアイドル達はこちら
1番 メイショウイナセ (二着) |
生誕(20170306)セン5 父・ゴールドシップ(ステイゴールド) 母・プリンセスブルー |
2番 ウインドアリエル (7着) |
生誕(20180401)牝4 父・ロージズインメイ 母・トーワフォーエバー(ステイゴールド) |
3番 ダンカーコ (8着) |
生誕(20160229)牝6 父・ダンカーク 母・ダラバンカ |
4番 レジーナクィーン (5着) |
生誕(20170408)牝5 父・スウェプトオーヴァーボード 母・シェーブリッツ(クロフネ) |
5番 シルバーサークル (6着) |
生誕(20170316)牡5 父・ジョーカプチーノ(マンハッタンカフェ) 母・エルフィンパーク(タニノギムレット) |
6番 カリーナチャム (4着) |
生誕(20180309)牝4 父・スウェプトオーヴァーボード 母・レスタンノール(ステイゴールド) |
7番 パッドゥラパン (3着) |
生誕(20180325)牝4 父・トゥザグローリー(キングカメハメハ) 母・アンビホールドゥン |
8番 シルバーファーン (9着) |
生誕(20180421)牝4 父・ダンカーク 母・エレガンテココ |
9番 ヤマニンカホン (1着) |
生誕(20180423)牝4 父・スウェプトオーヴァーボード 母・ヤマニンシェリル(アグネスタキオン) |
10番 リュウノポートガス (10着) |
生誕(20170301) 牡5 父・ジョーカプチーノ(マンハッタンカフェ) 母・ガッテンマリー(ネオユニヴァース) |
アグネスタキオンが母の父にいるヤマニンカホンが場を制した。当日は雨が降っていて傘や雨合羽など仕込んでの来場となった競馬場だが、ネットの話によるとレース終了後に雨が上がって空に虹がかかっていたという「うまぴょい伝説」の
「虹の彼方」へ行こうと歌詞とシンクロするような素敵な出来事が観客を連れて行った。素敵やん!
(丁度、カフェとタキオンが映ってる画像あったので応用)
漫画界でも走り続けるオグリ
オグリキャップを見てきた競馬ファンからすると美少女化すると聞いたとき、どういった反応しただろうか?
いまでこそ、アニメや漫画なり公式のコラボしたりと大きく広まっているが、内心複雑なまま切り替えられない人ももちろんいるだろう。
ましてや、船やロボットや刀など無機質なものに魂を宿しヒト化させる擬人化というジャンルはもう珍しくなく、史実に沿ってもあまり良い結果にならないことも多々見られた。
逆に直接的な「死」の描写を避けるあまりに和気あいあいのままで、特に話が盛り上がらずに終わってしまう内容もあった。
アニメ・漫画の実写化のような「またかよ・・・」「何番煎じ」?と失望させるようなイメージがウマ娘からは当初漂っていた。
とくにアニメ化した際に、レースのほかにライブで踊るって歌ってアイドル活動が挟まったのがより失望させた形に捉えられ、アイドル戦国時代といえば盛り上がっているように聞こえるが、似たようなジャンルに辟易する。
また、美少女萌えアニメかよ。
実在した競走馬を汚さないでくれという、本人らの大切な記憶を踏み荒らさないでという不満。
一部には著名人や芸能人やらが参戦してるから、受け入れなきゃなという妥協で見ている感もあるだろう。
とあるお笑い芸人のように最初は「なんだこれ?」って触れてみたはいいが、面白くないと感じ一時蓋を閉めたが他の芸人に誘われもう一度始めたら面白さがわかりハマってしまった。
流行りというのは怖いところがある。
そこに本人の意思があるのかどうか怪しく、周りの空気にまとわりつかれたかのように「面白くない」ものが「面白い」と感じる。
ウマ娘のガワだけ見て、可愛いだけを好きでいるんじゃないか?
競走馬達の歴史を勝手に感動モノに仕立て上げて、勝手に人が感動してるだけじゃないの?と、今でも感じないわけじゃない。
だが、アニメやゲーム、漫画を通じて彼ら彼女らの歩みを知ることは大事だ。
それは笠松競馬場の実態など、あまり世に広めてほしくないものも含め歴史に触れるチャンスで風化させちゃいけないもの。
擬人化は美少年、美少女など美形であればなんでもいいわけがなく元となるものを「リスペクト」できるように仕上げなきゃならない。
戦隊ヒーローやウルトラマンが歴代の先輩の力をお借りするように、大事にしていかないといけない。
生まれから引退までのストーリーはもちろん、牧場や厩舎、馬主、調教師、騎手その他お世話になったエピソードや逸話などをまとめそれを形にしていく。
ウマ娘の場合は勝負服からイメージできるように工夫がされている。長年競馬を見続けた人が「ああ、これがそうなのか!?」と納得できるように試行錯誤が重ねられている。
このようなデザイン一つ一つから伝えられるメッセージから、かつての競馬界を思い出したり忘れていたから調べ直したり、改めて真実を知ったりと「ただ」可愛いというだけじゃない。
と、同じく絵を描くものとしてプロデザイナーへのリスペクトを込めて書きます。
オグリファッション
ウマ娘といえば、レースに挑む際に着用する勝負服。服を作ってくれた製作者の想いなども相乗して、普段より早く走れる気持ちにさせてくれる必要不可欠なもの。
家族が作ってくれたり、自分でデザインして作ってもらったりと様々だが他のウマ娘と一切被らない唯一無二であり、雨風で汚れてしまったりライブ用にも用いられるので、クリーニングや替えの衣装など非常にお金がかかりそうなシロモノだが、トレセンは通っている間は無償で提供している・・・かもしれない。
オグリキャップのトレードマークとも言える黄色のひし形のアクセサリー。騎手の勝負服の胸元に同様のマークが描かれおり、ウマ娘衣装の数か所にひし形のボタンがついていて象徴的。
セーラー服のようないで立ちで、長い赤のスカーフ。青色のセーラー襟とカフス、紺色のスカートには金色の刺繡が施されている。ジャケットの下には首元まで覆う白インナーを着用していて、黒いネックに馬具をイメージさせるような銀色のアクセサリーがついている。
ジャケットの方にも折り目(縦プリーツ)が付いていてギザギザしている細かさ。描く際にはプリーツ部分をバランスよく描くことが重要。
太ももなど黒いタイツで覆われ全体的に肌をあまり見せないが、おへそ部分だけはしっかり見えている。
ここだけセクシーと思いたいが、彼女のお腹事情を考慮して「そこだけ」空けたと解釈したほうがいいかもしれない。
他には、ジャケットの内側からあまり見えないが白いヒモのようなものがあり、ベルトからも同じくオレンジのひもがぶら下がっている。いずれも当時つけていたメンコや手綱など馬具から着想を得ている。
スキル発動時に雪景色を激走できるようにロングブーツ。
蹄鉄をイメージしたメタリックなデザインで西洋の鎧のような重量を感じさせる。
画像引用元→netkeiba.com様より
時期によって見た目が大きく変わる芦毛。初期は黒っぽく、徐々に白くなるわけだが競走馬時代のオグリとしてイメージできるが、白化したオグリ(ウマ娘だとクリスマスバージョン)と色々な見方が出来るので観察するだけでも非常に面白い。
なぜ学生服風なのかと考え、かつてアイドルホースと呼ばれ「オグリギャル」などの若い女性ファンを獲得できたゆえに親近感が湧くセーラー服にした。
笠松町の学校に実在する制服など考えたが、あまりよくわからない。
どちらかというとヒラヒラしたスカートより、パンツルックの方が走りやすいということで起用しやすいし「ハルウララ」のような体操服風の方が理にかなってるようにおもわれる・・・が、
先に述べた製作者の想いがあるので、製作者が「セーラー服」に思い入れがあると解釈してもいいかもしれない、機関銃なり、スケバン好きだったり。
いつか行ってみたい笠松町
これはウマ娘をプレイした、アニメ見た、漫画見た。そんな「きっかけ」が無いとまず思わないことだ。
ジャンプの漫画マキバオーから確かに競馬というものを知ったが、漫画は好きだったが競馬自体はそれほどのことではなかった。野球やサッカーのような身近なものと感じてないから余計に興味を持てない。
だから、競馬漫画じゃなくて「つのまる」の描いた笑いあり涙ありの「マキバオー」が好きだったから見ていただけ。
今度はどうだろう?
ウマ娘を通じて名馬の名前、その名馬を産んだ親世代など知り興味があった子はネットの情報で歴史を紐解いていき、行動力が備わればゆかりの地へ足を運ぶことだってためらわない。
そう思えるほどこの作品に「恥ずかしげもなく」ハマっているのだろうと確信する。
流行っていうのは怖いと思う。
周りが盛り上げれば盛り上がるほど、それに乗っかりたいという気持ちにさせる。
人気ゲーム実況者がプレイしてますというだけで、同じ体験をしたいと同調してしまう。そこには本当に自分の意思で決定したのかどうかもあやふやで、気持ちすら騙していないかと不安にもなる。
だが、いわゆるオタク的にいえば「聖地」と呼ばれる場所に行きたいと願うし、笠松と言う土地を意味もなく散歩したい。
あの名馬たちに会いたいし、応援したい。流されて決定したことじゃない最早ない。
知識はまだまだ曖昧だし、全然覚えられないことだらけ。
でも、「好き」になったのならいずれ覚えられるし、覚えたいこと覚えていけばいいし、これからもオグリのこともふんわりやんわりと覚えていく。ゲームもそこそこに強くしていく、完璧なんて求めてないので。
競馬場というより、競馬場周囲の散策がメインになりそうということで
「シングレ賞」行きたかった愚痴ブログでした。
カサマツ編で登場したオリジナルのウマ娘でフジマサマーチにガン飛ばされた(お話したかった)ウマ娘のウォークダンサーや負けたらジャージ引っ張りながら泣くサウスヒロインなど、ちょい役にしては勿体ないキャラクターがたくさんいて良い。