個人的な感想・推測・考察などが入り混じったブログ内容です。ネタバレもそこそこに含んでいるのでご注意ください。

2021年 11月11日にNintendo switchで発売された「真・女神転生」本編ナンバリングの5作品目。
シリーズを通して共通としては「東京が崩壊し、混沌化した世界を生き残る」。
1はICBMによる北斗の拳のような荒廃した世界。
2は生き延びた人類が築き上げたサイバーパンクな近未来の世界。
3はトウキョウ以外がすべて滅び、新しい世界を作ろうとする。
4は東のミカド国と呼ばれる天使たちによって作られた世界、そしてマサカド公により守られた東京。
と、すでに文明が滅んだ状態であり5のティザーサイトの情報でペルソナシリーズのように、学校に通う少年の姿が出ており従来の荒んだ状態とは程遠いものだった。

女神転生をこれまで遊んできたユーザーたち「メガテニスト」から推測すると、
「東京はここから崩壊」すると疑いが無かった。外伝シリーズ(ペルソナなども含まれる)には東京や世界が無事な平和(?)なものもあるが、本編ナンバリングは先も述べた「北斗の拳」のヒャッハーな世界観になってからが本番なので、そこからどう悪魔たちと渡り歩くかが見どころだ。
▼もしかして「3」以降の世界?

この推測は割と序盤から読み取れるもので、真4に出てきたルシファーではなくて「3マニアクス」の追加されたルートで戦うルシファーが早々に登場したからだ。
3のエンディングは「世界を再び前のような状態に戻す」、「創世を望まずアクマとしてこの世界を生きる」、「創世を望まずルシファーと共に唯一神を倒しに行く」とあり3主人公がそのまま一緒についていったかはわからないし生死は不明だが、唯一神のもとにいったのは確かなようだ。
※DLCでエキシビジョンマッチとして戦えるが、アバタールチューナーのような幻影ではない模様。
(彼が神聖魔法の「ハマ」一つで倒されてしまい唖然としたユーザーもいただろう。今では「ハマ」、「ムド」と一撃死する魔法も条件が付いたため、危険性はグン!と下がった。)
その後にファンサービスと思われるデカラビアとフォルネウスの会話など前作を伺わせる会話。
登場人物が語る二つの東京による真相、など核心に変わる情報が出てくる。
・・・・
・・・
・・

真3の追加エンディング後の話というが、東京受胎前に先生が東京以外の人達は死んでしまうみたいなことを言っていたような覚えがある。なのでコトワリによる世界創世しない限り東京以外の世界は無いものだと思っていた。
似たようなのなら「ペルソナ2」のラストで主人公の住んでいる都市以外は滅んでしまった。とある行動によりリセットして新たな世界が出来上がったわけだが、「5」はそれを彷彿させるような内容だった。
▼だから、内容がいつも以上に薄いのか?
個人的にゲームのストーリーのボリュームはかなり薄い方だと思う。戦闘の面白さや戦略性、仲魔収集や育成の幅広さ、サイドストーリーの多さなどプレイ時間は値段相当の以上のものとなる。しかし、
メインのストーリーは濃厚ではない。

たしかに女神転生は他アトラスゲームとは違って、仲間同士の会話は少ないしイベント会話も通常のRPGに比べてかなり少ない方。グダグダと長い会話が無いシンプルで歯ごたえある戦闘が楽しめるというのが味なので別段ストーリーが薄くても問題ないとは思う。
さらに言うとエンディングがどのルートを通っても「あっさり」で終わるので、道中を以下に一人or仲魔と楽しめるかが重要だ。
これが「3」の次に出てくるのであれば「いつもの」メガテンだなって納得するが、「4」「4F」「SJ」、「DSJ」とストーリー重視や登場人物の濃厚さなどがとてもよく出ており、今まで一緒に戦ってきた仲間だろ!と思ってたら最後まで立ちはだかる敵となったりと展開を楽しむことが出来た。
「5」は登場人物が結構いるわりにはそんな絡みもなく。真4Fの時みたいに人間の仲間を引き連れて行動するということもないので、感情移入しようにも客観的な情報しかないのでしにくい。

特に中盤の見せ場であるサホリのイベントなどで、過去作なら「カオスルート」のような立ち位置になるんだなって期待した部分があった。というのもあのままいけばカオスヒーローのような感じに敵・味方と活躍が見込めるからここら辺はすごく残念に思った。

特にこの後ゴコウが主人公に任せっぱなしの間何してたんだ?ってくらい行動が不明な人など、なんかヤキモキするシーンも多い。サホリの時この筋肉さんが時間稼ぎでも食い止めてくれれば被害は抑えられただろうに、何やってたんだこの人ほんと。
ユヅルや太宰が悪魔召喚プログラムにより「1・2」主人公のように戦えるとのことだが、闘うシーンを見せないのもちょっと説得力が欠けている。太宰イチロウは怖くて逃げだしたなど、心理描写は合間合間に挟んでるので理解しやすいが他のキャラは急に出てくるから、もう少し活躍見せてもよかったんじゃない?と勿体なさを感じた。
八雲とジョカや、サホリとミヤズなど掘り下げればたくさん出てきそうなのあるのにそういえば葛藤は太宰くらいしかないなぁ(見逃してる場合もあるけど)と、盛り上がりが今一つ欠けているようにも思えた。
▼安らげる場所が少ない・広大な砂漠のマップばかり

一応「3」の続きというのを考えると、廃墟となった建物と砂漠と岩々に囲まれた殺風景なマップというのは当然で別段おかしい点はない。あくまで「3」をプレイした前提の話だが。
しかし「3」は従来RPGのような中継地点で、人間は一切いないが思念体やそこに住まう悪魔などの営みやセーブポイント、回復所、邪教の館、アイテム交換所(ドラクエなら○○村の教会、宿屋、武具屋的な)など一呼吸できるポイントがあったが、「5」では要所要所にセーブ&回復用足しその他ポイントをひとまとめに設置だけで簡略化されている。
今風だと言えば今風だし、手間が省けていいのかもしれないが「味気ない」と思ってしまうところもある。ただでさえ砂漠と廃墟、勾配も激しく迷いやすく東京の地名が登場してもどこがどこだかもさっぱりだ。何か別マップで「区切り」が欲しかったなぁといった感想だ。

マサカド公に守られているのか原型をとどめたまま、大破壊後もしっかり残っている東京タワー。「真3」だとアイテム置いてるくらいしか印象がない。
▼個人的な良い点・悪い点

正統な「3」からの進化であり、リマスター版がついこの前に出ているので比較しやすい。
相変わらずの油断が命取りなバランスと思いがけず嬉しいのは、初期から連れている仲間を駆使すればラスボス戦にまで連れて行っても活躍が見込める。こういったゲームは仲魔はとっかえひっかえで終盤で、「ガキ」や「スライム」などを使っていこうなんてプレイヤーはなんてとても少ないだろう。
画像のマーメイドなど美形のアクマなど見た目が好みで、そのままだといずれ足を引っ張ってしまい戦力外通知が出てしまうが、近年だと「テコ入れ」要素により弱点が多いものですらも「愛」があればなんとかなるとプレイの幅が広がっている。
「真3」でも、序盤中盤でリタイアしがちなアクマが活躍できるようにはもちろんできるが、そこから大きく進歩しより推しアクマに対して愛着が湧く。

可愛らしい見た目のものや、カッコいいもの、美女やイケメンだが神話通りに奇妙な体躯をしたもの(マナナンガルが目立つ)など様々だがメガテニストの目は少し以上に変わっていて、通常のゲームじゃ寄り付かないようなアクマをまるで家族同然のように接し来たる「ラグナロクやジハード」に連れていく気持ちで、切磋琢磨し一緒に成長していくのだ。

美男美女当たり前な(奇を衒ったものもあるが)ソシャゲではまずこういったキャラクターを育てていくという楽しみがメガテンである。ペルソナシリーズとは一線を画すポイントであり、3以降からアクマと会話して戦闘を楽しむ要素がなくなっていたのですごく寂しいところであった。その分人間ドラマに力を入れているのでそれはそれでよい。
(体が真っ二つだし、中から何か出てるし辞典の内容は子宮に穴を開けて胎児を食べるなど物騒なワードが飛び交うなど、原点が原点なだけにこんなアクマ仲魔にして大丈夫なの?って不安がるが、メガテン大好きなユーザーからすればいつも「プリケツ」を撫でているネェちゃんくらいの認識だ。
裸だろ、今のご時世危ないだろう!とあるかもしれないが「そんなもの」なので気にしない。むしろ奇抜なデザインがセクシーさと相まって美術にすら感じる。)

男主人公が多いこのシリーズだが、ヒロインパワーが圧倒的に不足しておりペルソナ系のようなメインヒロインや攻略対象のキャラクターなどは「いない」ようなもの。

磯野上タオや敦田ミヤズや樹島サホリなど当然メインキャラクターの一人として紹介されているが、常に仲間として行動していないし、バックボーンもよくわからないまま状態だったりとプレイヤーにとっては希薄な関係だったりする。
むしろ、しょっちゅう出てくる敵になるかもしれない「ジョカ」や「アブディエル」のほうが目立ってたりする。
そういったヒロインを求めたいユーザーさんが取る決断とすれば、アクマを最大のパートナーとして独自に作ってしまうということだ。ゲームデザインの方がそういった意図で人間キャラクターの関係性が薄い感じになったのかは定かじゃないが、やはり自らが選んだヒロインで旅をするのが一番だろう。
「写せ身」により、イチイチ合体継承して強力なスキルや弱点消しをしなくても良くなり好きな仲魔を終盤まで活躍させることが出来るので愛着が湧くという利点。

真1や真2などヒロインが転生し主人公と共に戦ってくれるのが普通だと思っていたものが、真3のヒロインは「ピクシー」と揶揄されるように、必ずしもニンゲンのヒロインじゃなくてもいいんだという発想。真4Fにて仲間意識が芽生えるようなものもあるが、頼れる仲魔により軍配があがるのではないだろうか?
君だけの私だけのパートナー(アクマ)を見つけよう。銭湯もハンコもないけど。

追加された悪魔が真4と比べて受け入れやすいものも多い。確かにメガテンはさっきのマナナンガルのような奇抜なデザインを好まれるが、ベクトルが違うので賛否両論ではあった。
ギリシア神話の主神だが中々出てこないゼウスなど老人の姿などイメージするが仮面ライダーWのような白黒に色分けされ彫刻がそのまま歩いているようなデザイン。
天使の神々しい姿のアブディエルやエジプト神話の三柱神の一柱コンスなど、物語上そこまでがっつり絡んでこないがわかりやすい見た目となっている。ペルソナ1の主人公の封神具で登場する「アメン・ラー」ゆかりの方なので思い入れはなくとも仲魔で使用したいという人もいるかもしれない。
ゼウスと同一視しているので代わりに立ててもいいし、名前が似てるんでヨーロッパの方の「アモン」を横に置いといてもいいんじゃないか(?)
こういった割と商業向きなキャラクターを多数ご用意しているわけだが、問題とすれば・・・

これが「真3」の続編である点であろうか?(みんなのアイドルスター「キウン」さん、だがあまり使役されない模様。)
前作をプレイしていなくても問題なく遊べるし、クリアにも支障はまったくない。
しかし、東京の真実など「真3」でなおかつルシファーと戦ったことある人限定な話で一部悪魔の会話や魔人の存在など知っておいた方がいいものもある。
そのためにリマスター版が登場しプレイ推奨とされるわけだが、新規参入者というより「懐かしい!」と思える人多数だと思うので、これを機にメガテンやろうかな?とどれほどいたのだろうか?
ペルソナシリーズだけプレイしている人が、ストレンジジャーニーのバケツ頭の兵士のパッケージ見て買う人どれだけいるのか?
(久々のメガテンの情報解禁した時、出てきたのが金ぴかバケツヘルメットのデモニカスーツでインパクトは大で身内のみ盛り上がった。リメイク版のディープにて一新されたが、DS版の強烈さはアトラストップクラスだろう。たぶん。)

葛葉ライドウを彷彿とさせるキャラクター(声もライドウと同じ杉田智和)など、悪魔召喚プログラムの存在など過去作を知っておかないと彼らがどうやって戦っているのかも想像しにくい。(ユヅルや太宰の描写がふわっとしていると思ってしまうのはそういう理由)

今作初登場のように見えるジョカもペルソナ2に間接的には登場しており、夫(または兄妹)の伏儀と共に出ていたりする。(個人的に封神演義(フジリュウ版)のラスボスのイメージがあるが。)
ほぼ覚えていなくても問題ない要素だが、神話系のアクマゆえに過去作から引き続き登場しているので役割こそ全然違うがこういった細かな所を照らし合わせるのも面白要素だ。なので、過去作は「そこそこ」にやっておいたほうが「より楽しめる」であろう。
・・・・ぶっちゃけいえば原典を知っとけよレベルにもなるので、知識量がえげつないことになるのでやっぱしそこそこに楽しめるレベルにしとこう。

3Dフィールドマップの坂道の多さや迷いやすい点。
合間合間の休憩ポイントがシンプルゆえに情緒が感じにくい。
キャラクターやストーリーが薄味。
せっかく無事な東京が出ているのだから、もう少し観光ポイントが欲しかった。
犬系美女アクマのドアマースがいない(重要)
御魂系が捨てランダマイザいきなり放って、メタルスライム系のようにムカつく顔で逃げていく。

お前、あそこまでやっといて全然サホリを説得出来てなかったのかよ。

「真3」でお世話になったし、なんかおかしくなってしまった人を生み出したドラム缶さんにもうちょい触れてもらえますか?

これだけ威厳ある女性騎士という出で立ちなのに、一人称が「ワタクシ」という萌えポイント。

聳え立つビルのように巨大だったのに、仲魔になったらなんか縮んだ「男塾」や「北斗の拳」を彷彿させるポルナレフヘアーなスルト。

モザイク処理したらかえって危ないアクマ達。(言われるまで禍々しいデザインで悪魔っぽいって称賛していた。いや、いまでも秀逸なデザインで好きだが・・・)

某ウマ系美少女ゲームをプレイしなおかつ、本物の馬を見るのが好きになったせいか。馬型悪魔を愛でたくなる症候群になってしまう。

特にワルキューレもといヴァルキリーの馬のイケメンっぷりったらない。上の死体漁り(スカウト)って小ばかにされる方より馬だけ仲魔に欲しいくらいである。とはいえ、ヴァルキリー自信悪魔集めには一役買っていて非常にお世話になっているので、そんな蔑ろにはしないけど。
(ポケモン例・ブリザポス・レイスポスは欲しいが乗っているデカい頭の方と一緒になったバドレックスは別でという感じ。)

アマゴワクチン(マキバオー)のような勇ましさを感じる。悪魔なので「メンコ」つけた姿は無いので精神的にも非常に落ち着いてるが、主人のためなら獰猛なれる理想の馬と落札したい気分。
何万マッカで競りに出されるのか?

馬型であれば二足歩行するものやケルピーのように体半分のものでも愛でられる。アドラメレク(ウマ息子枠)のようになんか変なのもいるが、美少女型ウマでよくみられる耳が、ピョコピョコ動いているのが見られたりいろんな発見がある。
競走馬に本当にアドラメレクという名前がおりウマの美少女化すればなんか目立ちそうだが、それはそれとして。
https://www.keibalab.jp/db/horse/2014105356/
わりとこういう神話系のお名前引っ提げた馬名見るけど、当事者にどういった経緯でつけたのか聞いてみたいものだ。

イシュタル砲と魔王城探索のめんどくささ。だが人は言う・・・「真4F」のラスダンに比べるとそうでもないよね、と。
(個人的にさらにいうなら、こちとらペルソナ1の驚異的なエンカウントと迷路を耐え抜いたユーザーだ。なんのこれしき!でも、やっぱめんどくさい)

アフロのこんちくしょう!生きていたのか?!

ウルトラセブンなら背景がキラキラしてもいい発言なのだが、てっきり前作のクリシュナ関連かと思って思い切り疑っていた。神様ってネクタイとか服装きっちりする人だからめんどくさそう(?)

エンジェルが問答無用で人さらっていったのに、階級が上で対人関係に悩む「座天使」
久々の女神転生で十分楽しんでいるし、全クリしたのである程度準備が整ったらDLCボス「人修羅」討伐に乗り出そうかと思います。
不満点は上げたが、逆に考えるとゲーム性ゆえにシンプルにせざるえなかった部分もあり、「3」の続きという点で広く大きくしにくい部分もあっただろうなと。この感じだと「真5F」なる別視点の物語が出るかもしれないし出ないかもしれないし。
ライドウシリーズの続きやデビサマの続きなど継続されていると思うので、気長に待ちましょう。
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