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精神科医とゲーム散歩するOMORIの世界【3】バジルは何かを隠している。

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世間の悪いニュースばかりで気が滅入ってくる最中、どうしてもゲーム系や笑いのYoutubeの動画ばかり見るのは当然で、少しでもメンタルの癒しをしたいという願望。

リアルタイムにこそ価値があり、アーカイブやスタッフによる編集されたものは面白いけど、リアルで対話できる機会は失われている。

「とにかく、一緒にいた気分になって話したい」

とあるゲーム実況が、なぜこれほどまでに注目されている理由はシンプルだが絶大だった。

だから、仕事で忙しくても「みんな」を楽しませたいとい気持ちで疲れてても、ほんとうは別なゲームがしたくても頑張る姿勢を貫く。

そんな、誰かを喜ばせる行為が、いま大事なことなのだと実感する。

さてさて、そんな中のクリスマスが目前の23日、精神科医の名越康文先生のゲーム実況が投稿されました。

RPGでもホラーや鬱展開をテーマにしている海外のインディーゲーム「OMORI」。

独特な世界観を、独特な視点で分析する名越先生のゲーム実況のパート3を楽しみにしていたので視聴します。

動画のゲーム進捗は「公園からバジルの家まで」
このブログは、名越先生の動画を見ての感想とOMORIについて改めて思ったことを書いています。
ゲームクリア済みなので、多少のネタバレも含まれてますのでご了承ください。

前回の名越先生のゲーム散歩はこちら

普通のRPGじゃない?精神科医と行くOMORIの世界でさらに考察しよう【その2】

公園からバジルの家へ

公園から出ようとすると、郵便ポストに話しかけるイベントが発生する。

「キャンディ」「りんごジュース」「まきびし」「プレゼント」

と、RPGの回復アイテムと妨害アイテムが購入できる。

子供用のアイテムにしては急に出てくる「まきびし」が浮いており、プレゼントを貰うとうれしくないのか、感情が「悲しい」状態になる。

人を近づけたくない「まきびし」、「プレゼント」を貰っても嬉しくないのか、嬉しいという感情が出せないのか。

他のRPGでは特に考えなかったアイテム屋さんでのラインナップも、こういう考察が出来るのだなと結構面白い。

ぼくもひまわりみたいに・・・いつでも明るくポジティブな人間になりたいんだ。

バジルの家に向かう道中、彼の育てている花畑を調べると上記のセリフが出てくる。

「なりたい」と理想を述べて、今現在の状況の自分を苦しく思っている節はある。「前向きな」人間と、自分はネガティブ思考だと言っているがかなり願望が強く吐露している。他人に前向きに生きたいって願うのは、相当悩んでいると・・・個人的な解釈。

厄除けの力と、人々に輝かしい未来を見せる力があるんだって・・・

スズランの花言葉を教えてくれるバジル。

この花は、マリに似ている。彼女のおかげで元気でポジティブでいられる。

OMORIがそう思っていたのか、バジル本人がそう喋っていたのか。とにかく、マリにすごく感謝しているのは確かで、先ほどから感じる「・・・」と三点リーダーによるどこか釈然としない感情。

クリアしたからこそわかるが、どちらも叶わなかった形になっているという表現か。

グラジオラスは強い心を表すんだって。

誠実で、正直で、道徳的で・・・信念を持って揺るがない人・・・。いつも自分に正直で真っ直ぐな人とオーブリーにぴったりだと称するバジル。

最初の文章で目を逸らしながら自信なさげに喋る。他人を褒めたり、評価したりするときは「はっきり」と言うのに対して自分に対してはかなり消極的。

しかし、正直で真っ直ぐなのが「こじらせる」原因となっているので、当たっているけど誰もフォローしてやれなかったんだなと後悔の念も窺える。

バラにはいろんな色があって、色ごとに花言葉があるんだ。

ピンク色のバラは羨望・・・・オレンジは情熱・・・黄色は友情・・・・まだまだあるよ!

ヒロくんは別に何色でもなくて、バラ全般に似てるんだと思う。

ちなみにバラの花言葉はかいつまんでこちら。

赤い花言葉「愛情」

ピンクの花言葉「上品」

白いバラ花言葉「純潔」

青い花言葉「奇跡」

黄色いバラの花言葉「友情」

紫のバラの花言葉「気品」

オレンジのバラの花言葉「絆」

レインボーのバラの花言葉「無限の可能性」

と、ヒロのことを万能な人と評している。このメンバーで、回復系を担っているのも人一倍絆や友情を重んじているからと思うと、バジルの人を見る目の高さが窺える。

しかし、この物語はバジルの人を想う気持ちが強すぎてが原因にもあるので、この分析は物悲しい。

お花というより植物だけど・・・そして、サボテンはケルくんっぽいって思うんだ!

サボテンはしぶくとて生命力が強い植物。あまり手の込んだ世話はいらないし、過酷な環境でも健康に育つ。

リアル知っているとわかるが、彼だけ良い意味でマイペースでむしろケルが居たからこそ「この物語は救われた」と言う形に落ち着いたのだと思う。どこか、馬鹿にされたような表現だが、それほど自我が強く。この中でいちばんの「大人」に近い形なのではと、個人的な解釈。

白いチューリップだよ。シンプルで、平凡で、丸くて・・・オモリくんみたいだと思う!

チューリップも色別に花言葉が用意されており、かいつまんで調べると、

赤い色は「愛の告白」「真実の愛」

ピンク色は「愛の芽生え」「誠実な愛」

黄色は「望みのない恋」「名声」

白色は「失われた愛」

紫色は「不滅の愛」

「思いやり」を意味するチューリップ。他のメンバーに比べてオモリはかなり抽象的な言い方だが、かなりのネタバレが仕込まれていた。

これは、バジルへの当てつけなのだろうか?

それとも自戒なのか?

苗モグラ戦

名越先生たちにマンドラゴラと評された「苗モグラ」、英語ではSPROUT MOLEと呼ばれスーパーでよく見るブロッコリースプラウト同様のストレートな名前。

感情バトルが、このゲームを左右するといっても過言じゃないほどかなり重要な要素でいわゆる「毒・麻痺・眠る」などのバットステータスがない代わりに、「いかり・かなしみ・よろこび」の三すくみが与えられいる。

味方も変えられるが敵の攻撃からも感情変化が起きるため、実はターン制のバトルだが結構忙しいうえ長期戦も覚悟しなければならない。

この三すくみが仏教の教えに近く。

慈悲と愛が怒りを鎮める。と現代社会で一番と必要としている格言と先生はいう。

今だと、怒る人には怒るか、放置する放っておけがデフォルトで、ニコニコと優しく接する人がどれだけいるか?

いらいら状態は、しょんぼりに強い。理由は余計に萎縮させるから。

しょんぼり状態だと、にこにこに強い。同情してしまうから強くいえない。

にこにこ状態だと、いらいらに強い。先ほどの優しく接してあげなさい。

ゲームのシステムとはいえ、日常生活でも考えさせられる構図で面白い。

アンダーテールをやった後だからさ、罪悪感湧いてくる

敵を倒さずにクリアすることが可能なRPGアンダーテール後だと、容赦無く排除する苗モグラに情が湧くのもしょうがない。

この不思議な空間はリスペクトしているだけあり、非常に似ている。とくに不思議な会話など。

反面、アンダーテールは敵をすべて倒してクリアするルートもあるため、敵を倒さない優しいゲームで終わる人と少々もったいない気持ちもある。

マリは動じない人?

マリちゃんみたいな人になりたいなぁ・・・!

僕たちのことならお見通しみたいだし、いつも落ち着いてるし。

みんなの憧れのお姉さんのマリ。いわばセーブポイント担当なのでかなり遠くに行っても彼女のピクニック広場が待っている。

しかし、マリは少し弱音を吐いているようなセリフがある。

別にそんなことないけどね!

落ち着いてるように見えてるだけ!

と、強めに訴えている。

オーブリーからもマリは、余裕がありそうだもん♪と頼られているが実際はプレッシャーに強くない。顔には出していないだけで内面はすごく不安でいっぱいだよと裏返しと取れる。

現実社会でも、人に弱音を吐くことを恥だと思う風潮はあり、頼りにされればされるほど重圧に耐えられなくなり、メンタルがおかしくなることもある。

顔に出ていないから、あいつ平気そうだからとズカズカ行くとトラブルになるので、距離感や労りって大事だ。

最後に・・・

プレイすれば10分足らずで到着するので、ここまで尺は取らないのだが名越先生の一つ一つの観点が面白くて、多少長くても全然見てられます。

まだPRG部分が多めのため、分析うんぬんは控えめだがリアルワールドに戻った時がその真価を発揮するので、気長にほのぼのと待ちましょう。

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