
今回は劇場公開「サンダーバードGOGO」を観に行った感想ブログです
最初にお断りさせてもらうと、1965年に登場した人形劇「サンダーバート」をリアルタイムで見ていたわけでもなくその後の、劇場版、サンダーバード6号、実写版に続いてリブート作品「サンダーバードARE GO」など「ほぼ知らない状態」です。
では、ロケットが旅出すシーンがよく見かけるためか、宇宙を旅する話や月や火星など惑星探索などそういうイメージでいた。
勉強不足ゆえその程度の知識しかない。
ではなぜ、今回時代世代を超えて「サンダーバードGOGO」を見たくなったかというと▼
PUIPUIモルカーにハマったから
それが大きな理由でもある。
メモ
PUIPUIモルカー
モルモットと車が融合したファンシーな生き物「モルカー」達の日常を描いたストップモーションアニメ。
・制作はシンエイ動画とジャパングリーンハーツ
・監督は「見里朝希」さん。
見里さんは、大学の修了制作として「マイリトルゴート」というホラーよりなフェルト人形アニメーション作品をコンテストに送り最優秀賞として受賞した才能あふれる方。
・モルカーはその真逆で子供がすごく楽しめ、大人も感心するほどのこだわりぬかれた作品。
・テレビ東京「きんだ~てれび」で放送され、Youtubeなどで放送されていない地域の人も見れるようになってからどんどんと話題になり、現在でもグッズや映画化・ゲーム化などブームの熱は冷めていない。
・続編の新しいモルカーの世界を期待しているところです。
ぜんぜん関係ないだろとあるが、いわば人形劇でありモルカーがもしCGアニメだけというならそこまでひっかからなかっただろう。
多大なる手間がかかり、1話3分ほどの12話構成と非常に短めだが全話を制作するのにどれだけ時間がかかるのか。知れば知るほど、人々を楽しませたいという思いで制作してるのだと、自分の解釈だがそう感じます。
PUI PUI #モルカー
— PUI PUI モルカー【公式】 (@molcar_anime) January 23, 2022
第3話(再々放送版)
YouTube見逃し配信は【明日 1月24日(月)21:00まで】となっております。https://t.co/BmUHJ3bZjt
お見逃しのないようよろしくお願いいたします🥕 pic.twitter.com/n5tG08u9kf
そのモルカーに引き続き登場したのが「ジャンクヘッド」▼
メモ
ジャンクヘッド‐JUNKHEAD‐
近未来を舞台にしたSFストップモーションアニメーション。ただでさえ手間がかかるの制作をほぼ一人で手掛けている。
紹介にもあるギレルモ・デル・トロが驚嘆した!と言われるほど、アニメーションの動きがすごく人間臭い細かな演技や笑い要素など飽きさせないような構成。
個人的にポイントといえばCGアニメじゃ出来ない徹底された「気持ち悪さ」「不気味さ」がスパイスとなっていて、リアルな世界観をしっかりと描写している。
これから物語が始まるのだなと思ったら、修了し「へ?」と思ったらあのボリュームで「三部作の序章」が終わっただけだった。
2部3部の登場はいつになるかわからないが、モルカーのストップモーションアニメを知っただけの知識で映画館飛び込んだけど、見て良かったぁと思う作品です。
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「ポン太のくせに生意気だぞ!」噂のSFストップモーションアニメ「JUNK HEAD-ジャンクヘッド-」を観に行く
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今作のサンダーバードGOGOは、当時の人形劇を如実に再現しかなりの制作費と時間を費やしたものだと聞いたとき、上記の作品同様のエンターテイメントを知りたいと、またもロクな知識も入れずに映画館に飛び込んだ、そういうわけであります。
サンダーバードGOGOの気になった点

メモ
・世界各地で起こった事故や災害、人災も含む危機に瀕した人達を救うべく「国際救助隊」と呼ばれる組織が、スーパーメカに乗って救助しに来てくれる。
・国際救助隊司令官のジェフ・トレーシーと5人の息子たちがメインで動き。レディ・ペネロープが諜報員として情報を提供したり、何かしらのトラブルに巻き込まれ救助に向かうなど基本的な所を知っておけば問題ないと思われる。
・人形劇だが「ひょっこりひょうたん島」のような演劇ではなく、奥行きのある立体的な土地や家屋を細かく表現し、スーパーメカの発進などでブースター点火や煙などこだわりが強く、見る人は物語だけではなく背景の一つ一つに魅了されてしまい、クリエイターに多大な影響を与えた。
完全新作ということで、これから入る人には敷居が高いかな?と思われたが、細かい所を知っておけばマニアは喜ぶとして一般知識としては、誰かが困っている助けに行こう!悪人がいるなんとかしなくては!と、そこまで深い知識が必要としない。
ただ・・・
今回の映画は完全新作!
で、あるのは変わらないのだが当たってるけど当たってないような不思議な感覚にとらわれる。
数々の著名人や仮面ライダーやゼンカイジャーの終了後に、TMレボリューション西川君がCMをしているわけだが完全新作しか文字みていないせいか。
この作品はサンダーバード50周年企画で、当時のレコード盤の音声ドラマを再現したもの。言わばお祭り企画なので、1時間超におよぶダイスペクタクル!というボリュームの映画ではない。
かつての人形劇を完全に再現しようと結成されたものなので、当時のファンは再現の高さにすごく評価しているため今作の評判次第では、本当に次完全エピソードに加えた「GOGO」が見られるかもしれない。
自分のような何も知らない人間からすると「やや中途半端」な情報さが出てくるので、「入門用」として見るにはもう少し情報あった方がいいかもしれない。
・トレーシー一家のプロフィール。
・なぜ、外部のペネロープ達が招かれたのか
・映画館にいかなくともネット配信でも十分楽しめる点
(昔を再現してるため左右の黒い帯がそのままあり、映像だけならそこまでして足を運ばなくてもいいかもしれない)
・「ネビュラ・75」のあまりにも中途半端さ
(致し方が無い事情はわかるのだが、海外のCMに入る時の演出のまま劇場の灯りがついて「あれ?」ってなってしまった)
映画でGOGOを見て良かった点

メモ
映画を見て良かった点
・何度も述べる当時の再現性
当時の人形に合わせた屋内など奥行きを、パソコンを使って計算していると冒頭で監督ジャスティン・T・リー氏が語っていた。
計算もせずにただキャラクター達を動かすだけだとどれくらい違うのか見て見たかったが、上記のアニメーション同様にこだわりがすごいことは感じられた。
クラウドファンディングで融資得られた作品は思いを背負ってるから、妥協が許されない職人の世界だと畏怖すら感じる。
・ペネロープ役の満島ひかりさんの演技力
声優陣は一新されていて、当時の演技をあまりしらないため「あの頃」と全然違うじゃん!というギャップは無かったが、かつて黒柳徹子さんがペネロープを演じていたとのことだが、黒柳さんに比べるとレディというより「マダム」のような感じで、我の強さが増したような印象を受けました。
(パーカーに無理難題押し付けるとことか、やれて当然でしょ?みたいな・・・そんな声質)
演技力も高く、この人一人でなんとかやれそうな頼もしさすら感じる満島ひかりさんの印象深いお声でした。でも、救助隊が来るまで待てばいいのになんか強気に突っ込んで余計な手間かけさせてるような感じもする。映画ではそういうイメージがつきました。
・大迫力の映画だからこそ味わえる音楽や効果音
サンダーバードの有名なテーマ(センチュリー21マーチ)は半世紀も流れた現在でも十分盛り上げてくれるほど熱いミュージック。
こういった音楽は世代を超えて何かしらで聞くことがあるから、「ああ、この作品の曲か」と答えが合わさった時より根強くなります。
(ドラクエやFF・ポケモンなどがオーケストラ版になった時、これはこれで素晴らしい曲だよねってハマる年齢になったのか。サンダーバードの曲がものすごく耳に残っている)
なんとなくだけど、ジオラマ再現も非常に高いからかウルトラマンなどのバトルで出てくるセットのように、全然関係ない作品だがこういう点でつながって視聴するという連鎖。
この作品の影響受けてるんだって、今頃になって気が付くことたくさんあって面白い。
さぁ、サンダーバードを観に行こう
自分のようにアニメや漫画が好きで色々見ている「つもり」。
だが、実際にはゴジラやウルトラマンなどにも関わることになる「エヴァンゲリオン」監督の庵野秀明さんのように、大ヒット作品の裏側には何かしら影響を受けたことがあり、今日までの原動力として繋がっている。
サンダーバードに影響され、同じ人形劇を志した人もいるし演出をアニメに応用させたり、ストーリー展開を参考にしたりとどこかしらで観ることがあるだろう。
子供向けアニメの「モルカー」とて、邦画「ワイルド・スピード」「インディ・ジョーンズ」などパロディながらに好きな作品を取り入れている。元ネタを探すのも作品を楽しむためのスパイス。
たしかに古臭く、SF作品として今だと「なぜその行動取るの?」と疑問に思うところもある。でも、それでも面白いと感じある程度ツッコミどころがあった方が他者と会話を楽しむこともできる。
動機はなんであれ、時間に余裕あるなら見てみるのをお勧めします。
今からでも遅くない名作はいつでも腰を据えて待っている。