戦隊ピンク

三沢透子は漫画やアニメを貪る

【特撮】スーパー戦隊シリーズをたいして知らないのに機界戦隊ゼンカイジャーを楽しめた理由

特撮ヒーロー

今回の個人的趣味

特撮系で戦隊シリーズは子供向けのコンテンツだ。そう思って離れていたことはないだろうか?

ニチアサには仮面ライダー、プリキュアシリーズとたしかに小さなお子様が楽しむようなものばかりだ、ウルトラマンやゴジラなどもそういった括りで見ているかもしれない。

それは筆者も同じであり、子供と一緒に楽しむならとかく良い歳した大人が日曜日の朝に何をテンション高く語ってるんだと他者を蔑んでいた。

プリキュアなら絵柄や声優目当て、特撮なら俳優さん目当てなど純粋なストーリーを好んでいる大人は1割程度しかいないだろう。そう思って遠のいてたが仮面ライダー01やウルトラマンオーブなどをきっかけに特撮は幅広く楽しめるようなものなのだと改めて数年。

あまり見ようとしなかった枠であるスーパー戦隊枠の最新作(2021~2022)機界戦隊ゼンカイジャーを毎週心待ちにするほど、濃厚な内容であった。

そんな、特撮良く知らない人間がなぜハマったのか、ちぐはぐながらに好きなポイントレビューします。

ゼンカイジャーは過去作の集大成

涙あり、笑いあり、濃厚な視聴者へのメッセージも熱い!

過去から未来へ

戦隊シリーズはイメージとして、赤がリーダー、青(クール)、黄色(おおらか)、緑(かわりもの)、ピンク(女性)、白(追加戦士)、黒(ニヒル)といったカラーによる配役が根強い・・・(個人的なイメージです)

どの作品でも赤で真ん中に立っている人物が部隊のリーダーかといえばそうでもないし、ピンクが必ずしも女性役が引き受けるわけでもない。

ゼンカイジャーも従来のシリーズとは違った編成で▼

五色田介入(ごしきだかいと)

演・駒木根葵汰

ゼンカイザー(白)#45 アカレンジャー+ビッグワン

ジュラン

CV・浅沼晋太郎

ゼンカイジュラン(赤)#16 ジュウレンジャーの大獣神

ガオーン

CV・梶裕貴

ゼンカイガオーン (黄) #25 ガオレンジャーのガオキング

マジーヌ

CV・宮本侑芽

ゼンカイマジーヌ (桃) #29 マジレンジャーのマジキング

ブルーン

CV・佐藤拓也

ゼンカイブルーン (青) #30 ボウケンジャーのダイボウケン

ゾックス・ゴールドツイカー

演・増子敦貴

ツーカイザー (金) #35 ゴーカイレッドおよびゴーカイオー

ステイシー

演・世古口凌

ステイシーザー(崇帝示威座亜)(紫)バトルジャパンベース

(左・キャラ名 右・変身名 元ネタとなった作品のナンバーとキャラクター名)

登場キャラクターの名前が非常にわかりやすく覚えやすい、強化変身した時や巨大ロボットの名称もスーパーやゼンリョクゼンカイなど付け加えられたものも多く、30分前に放映されている仮面ライダーやプリキュアに比べると初心者にも馴染みやすい。

子供っぽさがあるが、大人だからって吸収率100%なわけないので覚えやすいことには越したことは無い。

ゼンリョクゼンカイにハマる

  • 全体的に明るくコミカル
  • 敵側もユニークで行動こそシンプルだが、怖さがかかっている
  • 巨大ロボットのバリエーションが豊富で、止めの演出が毎回異なっている
  • 変身シーンもワンパターンにならず、凝った演出が加わっている
  • 所々に過去作を知っていると盛り上がる名シーンのパロディ
  • (特にジェットマンなど見たことないのになんか知っているシーンもある)
  • 主人公・介人も癖が強いキャラだが、仲間達も癖が強い。
  • それゆえに一同が行動を共にする際にひと悶着あったりしたが、段々と仲間意識が強くなる王道
  • 常にゼンリョクゼンカイのため、1話を見逃しても大体すぐに追いつける

あれ?過去作見てなきゃ、この作品ってハマれないの?

いきなり否定するが

まったく、そういうことはなく。この作品から過去作興味が湧くような演出があり世界観こそ違えどインターネットのサイトやブログのようにリンクしている。

ジェットマンの最終回のように茶化した部分をどう受け止めるかは、昔から知る視聴者さんの感性に委ねられるところだがツイッターなどSNS見てる限りではそれほど怒ってるとかはないっぽい?

どこかで見たことがあるのは、深夜で放映している「アメトーーク」から知っている人がいたようだ。

自分は友達から聞いて、トレンディドラマがブームだったしそういう悲しいエピソードもあったんだよと聞かされ視聴したことがあった。

あの結城凱を刺したやつ、きちんと報いを受けたんだろうか?その後の映画とか別なメディアに出たブラックコンドルって本人なの?とか、めんどくさい質問してました。

サブタイトルで「凱、死す!」と煽っておいて本当に死なす演出に当時の視聴者はどんな思いで見てたのだろうか

割と仮面ライダー共々変身前の姿でも凶器を食らったりするシーンが多々見られるが、彼らもナイフ一本で致命傷を負ってしまうことだってあるというリアリティ溢れるシーンなのだろう。ドラゴンボールでも銃が効いてしまうゴクウがあるくらいだし(これはどうかと思うが)

SNSを観れば元ネタに反応して、様々な感想を観ることが出来る。すぐに過去作の〇〇だ!ってわかる知識の深さは流石であり、すぐに忘れがちな自分には出来ないことで羨ましい。

そんなゼンカイジャーに不満?

  • ヨドンナ様のような話題の存在が出てこない
  • (マジーヌ・やっちゃん・フリント・みっちゃんで十分)
  • 敵の能力がおちゃめなのに全部強力すぎる
  • (ほぼ全部メインのキャラクターや世界に響いている)
  • 都合よく抜群のタイミングで出てくるクダイテスト
  • 大きな組織だが、人材不足感が否めない
  • パロディかパロディじゃないのかわからない
  • ゼンカイジャーのアクターさんが出演したりと細かいネタが出てくるが、よほど詳しくないとわからない
  • ニチアサはこの作品が最後に来るので、終わった後来週まで待たなきゃならない

今、悪い所を濡れた雑巾のように絞って見たが・・・それほど水分が出てこなかった。

しいて悪い点をあげるといえば「子供向け」の単純な話と評価する人達だろうか。個人的に仮面ライダーはともかく、この作品まで一話一話をきっちりと見て、伏線を確認しながら見るには疲れてしまうからこれくらいの情報量で楽しく見ていた方が良い。

締めと言えばスーパーロボット!!

トランスフォーマー

朝からテンションあがる理由の一つ

ほぼ男性が虜となるであろう後半戦残り10分くらいの間に起こる激闘の「巨大ロボ戦」

先にも述べたように、登場ロボットのバリエーションも多くなおかつ撃破の仕方も毎回異なるので飽きさせない。

ジュランとガオーンが巨大化してさらに全界合体する「ゼンカイジュラガオーン」

マジーヌとブルーンが巨大化してさらに全界合体する「ゼンカイブルマジーン」

介人達も巨大化して戦う「ゼンカイジュウオー」

スーパーロボット大戦でも見てみたいラインナップ

敵側ではステイシーやイジルデが乗り込むバトルシーザーロボやイジルデストロイヤーなど、そのフォルムやカラーリングも美しくトジテンドの刺客が大きくなるだけじゃなく、アニメさながらのロボットバトルも十分楽しめる。

戦隊モノは巨大化してからやっつけるまで流れ作業のように終わってしまう印象があり、あまり期待していなかった部分だったがここまでド派手演出に加えカッコいいロボット達が活躍するなど子供だけじゃなく大人も食いつくよねと納得する。

後ろ姿も絵になるのですよね、このロボット達。

ちょっと(以上に)変なワルド達

時期に合わせた季節感あるワルド達

この物語で欠かせない〇〇ワルドなる存在。トジテンドからご丁寧に毎回一体ずつ(じゃない時もある)送られ、世間を困らせる存在。

ほとんどが身近なものを連想させ、季節ではハロウィンやショウガツ、食べ物ではスシやメン、カシワモチなどリアルではそういう時期なのだが、トジテンド側がなぜそれをチョイスしたかはよくわからない。

コミカルでユニークな存在達だが、効力はバツグンで必ずというほど介人達はひっかかる。ギャグで済まされたようなものもあるが車に轢かれるなどシャレにならないような二次災害も起こり、視聴者は面白かったなぁ今回は・・・あれ?この能力怖くない?に陥る。

ゼンカイジャー側は言わば「呪われた状態」のまま、闘わなければならないので見た目がふざけているやつは油断できない。

ステイシーが個人プレーしたり、一枚岩になり切れてないトジテンド側だから難を逃れているが、ハカイザーのように連携を大事にしているようなものが出てきたときは恐怖でしかないのだ。

必ずしも全部のワルドが悪い奴というわけでもなく、意外と話せるようなものもおり物語をより楽しくさせるエッセンスとなっている

最後に

ゴールド戦士

無知識でもその明るさに助けられた

頭を空っぽにして楽しめるという評価がある。まさにゼンカイジャーはおススメです。

 

過去作を知っていれば楽しさは増しますが、そこは重要じゃない。それは他者との交流に必要なツールなだけで個々で楽しむなら問題はなく、その底抜けない明るさは活力になる可能性もあります。

ジュラン達人気声優を目当てでやってきた、駒木根君や増子君たち目当てで視聴を始めたなど理由はなんでもいい。

彼らが演じたこの楽しい物語を見て、少しでも元気になれたらそれで良いのです。

 

このブログを書いてる時は48話、残り1話で暴太郎戦隊ドンブラザーズにバトンタッチします。次回作はどうなるかはわかりませんが、ゼンリョクゼンカイで追い続けようと思います。ありやとやんした。

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