

2005年にプレイステーション2用ソフトとしてSCE Japan studio(現SIE)が開発したアクションアドベンチャーゲーム。
それが、「ワンダと巨像」だ。
プレイヤーは主人公のワンダとなり、巨大な生き物たちを倒してヒロインの「モノ」を蘇らせるために、16の巨像たちを討伐することを目指します。
広大な世界を馬のアグロとともに探索しながら、巨像たちとの戦いに挑戦します。



ストーリーは至ってシンプルだ。
今語ったように、ヒロインを生き返らせるため呪われた巨像と戦う。それだけだ。

そして、操作性もシンプルだ。
剣と弓を駆使して戦うゼルダの伝説と似たようなスタイルだが、豪華にアクションを起こして戦うわけではない。
とにかく、掴んで離さないことだ!
踏ん張りゲージとしっかり見合いながら、山を登り頂きにフラッグを刺すような気持ちが大事なのだ。

このゲームを手がけた「ディレクター」であり「ゲームデザイン」の上田文人氏には、前作に「ICO」と後作に「人喰い大鷲トリコ」がある。
しかし、世界観こそ共有しているが「ワンダと巨像」単体でも問題なく前知識なしで世界に入ることができる。
画像はアマゾンより「PS2ソフトICO」「PS4ソフト人喰いの大鷲トリコ」

最後の一撃は切ない・・・


最後の一撃。トドメを刺した時に流れる音楽の中の哀愁。
少女を生き返らせるためだけに、巨像を倒していくことは本当に正しいのか?
そして、その代償にワンダは巨像たちから呪いのようなものを受け蝕まれていく。

このゲームは決してハッピーエンドと呼ばれるものではない。
しかし、プレイヤーも薄々感じてくる代償の大きさ、そしてそんなにしがみついても抗うことができないという真実に。
物語はそれほど深く読む必要もありません。
ゲーム性としての目的は、巨大な敵を小さな人間がどう倒すかを楽しむものであり、物語の考察は二の次と捉えてもよろしいと思われます。


うむ、プレイ中は確かにワンダ達の生い立ちや、ここまでの経緯、そして全く語られない「モノ」や天の声など気になる点はたくさんある。しかし、
次の「巨像がどんなやつなのか」というワクワクが止まらないのだ。