今回のテーマは韓国ドラマ「今、私たちの学校は」は面白いのかどうかレビューする内容です
Netflixで「今、私たちの学校は…」を観ましたか?

https://www.netflix.com/jp/title/81237994?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81559350
債務者達が巨額の賞金を巡って、命の奪い合いをする「イカゲーム」。その熱がおさまりつくやいなやランキング上位を占める作品が目の前に現れた
ゾンビから逃げ回るサバイバルドラマの内容だが、感染被害の歯止めが効かずに街全体の住民が恐るべきモンスターへと姿を変える
そういった内容は別に珍しくもないし、よくあるパターンではないかと思う
何がそこまで熱中させるのか、具体的にわからないので試聴してみた
今、私たちの学校は・・・のストーリーを簡単に説明
イ・ビョンチャンが作り出した「ウィルス」がとある生徒に発症し、事態を軽んじていた学校側の対応のミスにより瞬く間に感染が広がっていく。
感染者に噛まれたものは同じ末路となり、さっきまで仲良く会話していた同級生や先生は化け物へと変貌してしまう。
生き残ったもの達は救助が来るまでなんとか凌いで助け合おうとするが、不安や苛立ちにより仲違いを起こし徐々に仲間を失っていく。
面白かった点
・イカゲームなどでも見られた血の描写などのグロテスクな部分、生々しさ
・ゾンビウィルスに感染する前の日頃の行いがヒドイ奴らは軒並み哀れな目に遭う
・子供のゾンビが普通に出てくる(ゲームだとまず出てこない)
・突破の仕方が学校にあるものを駆使して脱出を目指すため、リアルでも使えそうな手法
・いじめのもみ消しや写真をアップロードして脅す、高校生の一人で出産など悪い意味でいつもの日常からの転換
・そういった人間は窮地に陥っても助け合おうとせず平気で人を裏切るという、救いのなさ
・時折、デスやジェイクのような重苦しい空気を清風してくれるようなコミカルシーンがある
ちょっと個人的に思った感想
・いじめの生々しさ、ゾンビ騒動がなかったら別な意味で地獄だった
・グィナムのように平気で人を蹴り飛ばしてゾンビに送り込むようなヤツ
・ナヨンが激しくウザキャラ(でも、イカゲームのジヨン役なので恨みに恨めない)
・校長や先生の「いじめ」隠しが発端(の一つ)なのに被害者ヅラ
・劇中にも突っ込まれてたが、警察や自衛隊が迂闊すぎる
・コロナウィルスの例を出してた割には誰もマスクしてないのがちょっと気になった
といった具合に、俳優の演技も踏まえて「不快」にさせるのがうまい
この子はいじめられたんだから助かるか、復習の機会与えてあげればいいのにとつい思ってしまうが、そんないい組み合わせにとはならない
ゾンビが猛ダッシュで追いかけてくる恐怖や、一度でも噛まれてはいけないという絶対ルール
(ゾンビの血がついたハンカチなど言及するシーンがあったが、返り血などめっちゃ浴びてたことにはツッコまれない。)
バイオハザードをイメージできるが、同じカプコンから発売されている「デッドライジング」という作品もゾンビパラダイスと謳うほど、感染者数がえげつないことになっている。最初の原因は「身勝手な人間」から始まり、結局怖いのは「普通の人間の方だった」という痛い話
細かな人間ドラマが魅力的であり、ここのシーンで話す内容じゃないだろ!っていう会話を普通に挟んでくる
割と現実でも空気読まずに聞きたくなったから聞いたということはあるが、災害時でもマイペースな人はマイペースということか
まとめ
学校を通うからには「絶対」とも言える人間関係。詳しい背景はわからないが「いじめ」を黙認したり訴えても力になってくれなかったり、そんな日常を送っているせいかパニックの際に手を取り合って、一緒に困難を乗り越えよう・・・とはならず、こんな世界滅んじまえばいいとさえ破滅願望を抱いてしまうリアルさ。
視聴者も学校や会社、近所、家族など反りが合わない人がいることでしょう。現実でウィルス感染者となってしまった場合、架空のものとはいえないヒドい仕打ちを受けるかもしれない。
逆に、「今、私たちの学校は・・・」のように嫌い合ってたのにいつの間にか仲良くなっていることもあり、必ずしも「手を取りあえる」訳ではないが希望はあるというそんなお話です。
今がコロナ禍だからこそ、共感性が高く隣人が感染したらどうする?どう接するといった他人事とはいえない世界。
アジアの人だけでなく、さまざまな国で評判が良かったこの作品。ちょっと見てみませんか?