イギリスの旅へ、「探偵の眼:さらば、最愛の人よ」とは?


こんばんわ、今回の案内人のベリーです

同じく案内人のライアーです

ベリー:寒い日が続きますよね。こういう時は暖かい部屋で温かい飲み物とちょっとした読み物をでゆったりと過ごすのもいいのかも?
ライアー:師走ゆえ皆々様方もお忙しいでしょう。そんな時だからこそ落ち着いて何か読書をするというのも良いのかもしれません。こういうのはいかがでしょうか?
鉄道の匂いとイギリスの香りを感じる探偵推理にございます。概要はこちら
霧に包まれた謎へ、心の紅茶とともに
寒風に紅茶の湯気がゆらめく季節、あなた様はいかがお過ごしでしょうか。静けさに包まれた午後、ふと読み進めたくなるのは、心の奥深くを揺らすミステリー。そんなあなた様に、まるで上質なアールグレイのように奥行きある香りを纏った一本の物語をご紹介いたします。
このたび発売された推理アドベンチャーゲーム『探偵の眼:さらば、最愛の人よ』は、懐かしさと新しさが絶妙にブレンドされた、まさに“極上の一杯”のような作品でございます。
列車の彼方に消えた、記憶と愛のミステリー

本作の幕は、ひとりの女性が列車の中から忽然と姿を消す、という不穏な出来事から開きます。驚くべきことに、彼女の存在そのものを覚えている者はごくわずか。まるで茶葉が沈殿し、ゆっくりと浮かび上がってくるように、記憶と真実が重く静かに編まれていくのが本作の醍醐味でございます。
『逆転裁判』や『ファミコン探偵倶楽部』といった名作の気配を感じさせながらも、単なる懐古に留まらず、総当たりの選択肢では突破できない“手ごたえある謎解き”が、あなた様の思索をじっくりと蒸らしてまいります。
■ 『逆転裁判』:真実を一杯の紅茶に見立てて
まるで熱いアールグレイのように、情熱と香り立つ展開が心を包み込む本作は、「法廷」を舞台にした異色のアドベンチャーゲームでございます。
あなた様は新米弁護士として、事件の謎を解き明かすべく奔走いたします。
調査で集めた証拠を手に、証言の綻びを見抜いていく“法廷パート”は、まさに淹れたての紅茶のごとく熱気を帯びた緊張感と、ひとたび矛盾を突いた瞬間の“爽快な逆転劇”が魅力でございます。
登場人物たちの少々オーバーなリアクションや軽快な会話は、重いテーマをほんのりと甘く包み込み、シナモンクッキーを添えた紅茶のような後味を残してくれるのでございます。
■ 『ファミコン探偵倶楽部』:静かに蒸らされた謎の香り
こちらは、山間の静かな温泉宿で淹れる煎茶のように、淡く、深く、心に染み入る一作でございます。
プレイヤーは若き探偵として、時に失踪事件、時に殺人事件と向き合いながら、手がかりを丁寧に拾い集めてまいります。
その聞き込みや調査の工程は、あたかも茶葉を一枚ずつ広げていくよう。地方の風景、人間関係の機微、哀しみの余韻がじんわりと漂い、華やかさよりも静けさが胸に残ります。

画面には、クラシック映画を思わせる深い色調の背景に、2Dドットで描かれた人物たちが生き生きと佇みます。ときに揺れる視界やアニメーションの演出が、列車の揺れや心の揺らぎをも想起させ、まるで一杯のミルクティーに浮かぶ泡のように、繊細な臨場感をもたらします。
音楽もまた、この作品の香りの一部。オリジナルBGMはジャンルを越えて多様でありながらも、物語を壊すことなく寄り添うように流れます。時に優しく、時に不穏に、まるでティータイムに差し出されるお菓子のように、驚きと調和が込められております。
発売はSteamが11月26日23時、Nintendo Switchが27日0時と、ストアごとに異なりますが、すでにSteam上では非常に高い評価を獲得しているとのこと。レビューには「DS時代のADVを洗練させた」「過剰演出に頼らず雰囲気重視」といった声が散見され、その丁寧で誠実な作りが多くの方の心にそっと寄り添っているようでございます。

逆転裁判を参考にしてるだけあってそれっぽいのがあったね

ええ、特有の嘘つきさんがございますが、彼らをどう口から真実を吐き出させるのか。制作者様の手腕が問われるところでしょう

毎度、ここらでちょっとお知らせ入りますぅ。探偵ものっていえばこれやろか?

続いて、このゲームの評判についてをどうぞ

◆ 魅力という名の茶葉を、ひとつひとつ丁寧に――
この作品の香り高き評価は、いくつもの細やかな要素が美しく調和しているからこそでございます。

● 雰囲気・演出の完成度
まず第一に称えられるのは、その世界観の“淹れ方”の巧みさでございます。
『逆転裁判』や『ファミコン探偵倶楽部』、さらには『和階堂真の事件簿』といった名作ADVたちへの、敬意と愛情が随所に滲んでおります。
ドット絵で描かれた人物たちが、クラシック映画のような高精細な背景と絶妙に調和し、まるで漆器の器に浮かぶ金箔のような上品さを感じさせてくれます。
● キャラクターの魅力
登場人物たちは、静止画ではなく“生きた存在”として舞台に立ちます。
主人公とそのパートナー、そして刑事たちが交わす会話はテンポ良く、表情差分やアニメーションによって、まるで紙芝居に命が宿ったかのようでございます。
● 日本語訳の美しさ
海外制作ながら、日本語訳の自然さには高い評価が寄せられております。
専門用語の選び方も丁寧で、まるで抹茶と和三盆のように、異国の味わいが不思議と馴染んでおります。
● 音楽と演出の調和
場面ごとに異なるBGMが用意されており、音楽が背景にそっと寄り添うような演出がなされております。まるでティータイムのBGMが、室内の空気にさざ波を起こすように、物語の雰囲気を高めてくれます。
● ストーリー展開の心地よさ
謎は段階的に解きほぐされ、推理の手応えは“じっくり蒸らした紅茶”のような心地よさを持っております。情報量も過不足なく、「先が気になる」という読後感は、多くの読者にとって格別なご褒美となっております。
● 快適なシステム設計
UIも洗練されており、バックログや自動メモといった機能も便利でございます。
Steam Deckでの動作も確認されており、安心して“推理の旅”に出発できることでしょう。
◆ 惜しむらくは、一口で終わる美味――
とはいえ、どんな紅茶にも“渋み”があるように、本作にもいくつかの惜しさがございます。

● ボリュームの短さ
全体のプレイ時間が4〜6時間と、お茶を一煎目で終えてしまうような儚さがございます。
「もっとこの世界を楽しみたかった」とのお声は、愛着ゆえの切なさでございましょう。
● 推理の難易度
公式には“総当たり不可”と記されておりますが、実際にはそれほど複雑ではなく、選択肢の誤りもあまり咎められないため、スリルや緊張感には欠けるという意見も見受けられます。
● キャラの出番バランス
序盤で印象を残したキャラクターが、後半では姿を見せないこともあり、まるでティーセットのカップが一つ欠けたような物足りなさを感じる方もいらっしゃいます。
● ミニゲームの不評
作中に登場する“ゴルフのミニゲーム”は、茶菓子に混ざった一粒の苦味のように評価を分けております。
操作性の悪さ、リトライ時の煩雑さから「無くても良かったのでは」とのお声も多うございます。
● エンディングのあっさり感
物語への愛着が深まったところで幕が下りることもあり、「余韻がもっと欲しかった」との声が目立ちます。まるで最後の一口を惜しむような想いでございます。

うん、面白かったけどもうちょっとボリューム欲しかったかなって思っちゃったりしたかな
ですが、経験者であるプレイヤー様方はこのノスタルジックな雰囲気に心を掴まれたことでしょう。このベースで次回作に期待したいところです








