覚えがないのに覚えてる?この顔に見覚えはありますか?を調査せよ

忘れるな、私は少しずつお前らを追い詰める

風化とは、もともと岩石や鉱物などが長い年月をかけて雨風や温度変化の影響を受け、少しずつ崩れていく自然現象を指します。
この言葉は転じて、社会的な出来事や記憶などが、時間の経過とともに人々の関心から薄れていき、忘れられてしまうことを表現する際にも用いられます。
特に事件や災害などについて「風化させてはいけない」と言う場合は、重要な出来事や教訓を後世に伝え、同じ過ちを繰り返さないように記憶を保ち続けるべきだという思いが込められています。
今回は我が案内させていただこう、R15指定もあり、過激な描写などはないが扱う内容が内容のためご了承願おう

この顔に見覚えはありますか?
Screenshot この度は、ご協力ありがとうございます。
兎耳山大学現代教養学部心理学科立花ゼミの 三郷英子です。これから皆様には、卒業実験の質問紙記入に参加していただきます。
この質問紙は「風景に関する記憶」「人物に関する記憶」「言葉に関する記憶」の3つのパートで構成されています。それでは、他に質問がなければ用紙記入を始めていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
このゲームはフィクションです。
実在の人物、団体、事件等とは一切関係ありません。
また、犯罪や殺生を助長する意図はありません。
作中で使用している人物写真は全てAIで作成したものです。
現実には存在いたしません。
引用欄にあるように、ただ提示された画像を見て答えるだけの、とてもシンプルなゲームだ。

ジャンルとしてはホラーだが、いわゆる恐怖体験はほとんどなく、日頃ニュースで耳にするような出来事が題材になっている。将来ある若者が自らの身勝手さから引き起こした事件であり、比較的新しい話だ。
生成AIを巧みに活用しており、登場する画像の多くは初めて見るものばかりだが、ふと一瞬だけ映る子どもの姿に、気がつけばどんどん惹き込まれていく。
そして、ただ質問に答えていくだけのはずなのに、なぜか事件に関わった未成年者の情報がこちらに断片的に伝わってきて、わずかなやりとりにもかかわらず、事件の全貌が見えてくる。

自分自身が、プレイヤー、つまり我が事件の犯人の一人なのではないかと思わせられるが、実際には、こうして事件を風化させないよう、一人一人の記憶に刷り込ませているのだと気づく。
このゲームは、身勝手な人間をあぶり出そうとする執念というより、どんなに卑劣で許しがたい犯罪であっても、時間が経てばやがて忘れられてしまうという現実の悲しさを描いている。
かつてあれだけ連日報道されていたのに、数か月もすれば誰もその話題に触れなくなる。

SNSで「絶対に許せない」と叫んでいた人々も、気づけば別の事件で同じように憤っている。
このゲームをプレイした人なら、SNSでただランダムに情報を見ていると、不意に誰かが記憶を呼び起こそうとしていることに気づくだろう。それは被害者自身かもしれないし、あるいは――。
如何だったであろうか、興味あればプレイしてみてくれたまえ

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巻末ティータイム
ちーっす!なんかキッツイニュース見てるとこっちも不安なんよね。そんな時は紅茶でも飲んで落ち着くのどうっすか?


