子によるイカしたババヤガの夜

よぉ、少し趣向を変えてイカした女どものイカしたお話を紹介するよ。ゲームばかりもアレだかんな/p>



かったるいことはAI様に任せんぜ

『ババヤガの夜』——暴力と絆が交錯する、新たなクライムノベル

『ババヤガの夜』は、従来のジャンルを超えて“シスターハードボイルド”と評される異色の物語でございます。
圧倒的な暴力描写の中に、女性同士の魂の結びつきを描き出すその姿は、まるで強い紅茶に潜む深い甘みを味わうように、知れば知るほど心を掴んで離さない作品なのでございます。
あらすじと登場人物
物語の中心となるのは、新道依子
彼女は暴力を唯一の趣味とする、強烈な存在感を放つ女性。ある日、その腕っぷしを買われ、暴力団会長の一人娘・尚子の護衛を任じられます。
尚子は、人形のように生気を失い、習い事に追われる日々を過ごしておりました。けれど依子との出会いを通して、彼女の中に小さな変化が芽生えてまいります。
やがて二人の間に生まれるのは、友情や恋愛を超えた“魂のつながり”。それは、茶葉が熱湯の中でほどけ合い、新たな香りを立ちのぼらせる瞬間のように、強くも繊細な絆なのでございます。
文体とテーマの魅力
本作は、漫画や映画のように映像的で力強い描写を持ちながら、文章だけで疾走感を描き切る“テキストとしての映画”と称されます。
女性同士の関係は“クィア・ロマンス”と括られることもありますが、性愛を越え、魂の奥深くで交わる盟友関係に重きが置かれております。
作者が目指したのは、「被害者ではなく、自らの意思で闘う女性」を描くこと。依子はその象徴であり、尚子との出会いによって浮かび上がる彼女の姿は、読者の心に鮮烈な印象を残すことでしょう。
国際的な評価と受賞
『ババヤガの夜』は英語に翻訳され、アメリカではSoho Press、イギリスではFaber & Faberより刊行されました。
そして2025年、日本の作品として初めて、英国推理作家協会(CWA)のダガー賞〈翻訳部門〉を受賞するという快挙を果たしました。
評価の言葉はこうです。
「暴力はマンガのように映えるが、それは登場人物の人間性を浮き彫りにするため」「無駄を削ぎ落とした文体に、異色のラブストーリーが宿る」。
海外の読者にとっても、この物語はただのアクションではなく、文学としての重みを持つと受け止められているのでございます。
著者について
王谷晶(おうたに あきら)氏は1981年、東京都生まれ。
性別やジャンルにとらわれない自由な作風で知られ、社会の片隅に生きる人々や、既存の枠組みに収まらない女性像を力強く描き出してまいりました。
『ババヤガの夜』はその代表作の一つであり、文学と大衆性の双方を兼ね備えた稀有な作品として高く評価されております。
🌸 結びに
『ババヤガの夜』は、暴力に彩られた世界の中で、女性たちが交わす静かな連帯を描いた物語でございます。
読み終えた後も、依子と尚子の声なき叫びが、冷めぬ紅茶の余韻のように胸の奥で響き続けることでしょう。
子による語らい

アタシはこの作者がどうたらとか前作と比べてとかまどろっこしい感想はねぇな
強え女がお嬢様を守るナイト様っぽいなって軽い気持ちで読んだわけだ。くだらん理由さね。
だがよ、このなんつーかバーサーカーのような喧嘩を求める新道って主人公の根性というか男のアレに噛みついてでもぶっ倒してやるっていう気概というか性別という枠を超えちまってる強さがあるわけよ。
はっ、ヤクザと盃交わしてる兄弟分かつお嬢さんの許嫁をぶん殴ってやったのは傑作だぜ。
学がねぇアタシにゃ適切な言葉ってのが出てこねぇんだけど、説明にもあったら?普通の会話でまずクィア・ロマンスとか聞いたことない言葉。
最終的には駆け落ち・・・とは違うか。2人で脱走済んだけど、そこから別に恋愛とかベッドシーン的なもんはないわけだ。でも親友とかそういうのでもない、
もう1人の自分がそこにいるかのような感覚なんだろうな。はっ、イカしてるぜ。
途中で騙されたヤツもいるんじゃね?あの逃避行の2人が実は・・・みたいな?
それにしても、アタシの捻くれた目線ってのもあるが尚子お嬢さんの万能っぷりがすごい。
何がすげーってのは、まぁ言わんでもわかるっしょな。小説読んだら眠たくなるわ。
じゃあな。