
ポイント
モニターに映された映像にツッコミを入れる変わったスタイルのお笑い芸人「陣内智則」が、独自に展開しているYoutubeチャンネルにて「クソゲー」、いわば低評価より低評価のゲームにチャレンジする企画がスタートしていた。
今まで陣内さんがプレイしたゲームは・・・・
韓国のエイチユーピー(HUP)ゲームズから開発・発売されたインディーゲーム
「エンタの神様で陣内のネタで出てきそうなゲーム」など、かなり癖が強くKOYT(クソゲーオブザイヤー)に選ばれるほど良くも悪くも話題となった。
まったく遊べないレベルの出来というわけではないため、RTA(リアルタイムアタック)チャレンジ動画が盛んであり、公式も投げたりせずアップデートを更新したりとクソゲーと呼ばれながらもファンを獲得している。
引用元→MyNintendoStoreより
陣内智則が【リクエストに答えてファイナルソードをやって見た!】シリーズ
他にも視聴者からのリクエストからクソゲーにチャレンジしており、
2008年KOTY次点にに選ばれてしまった、バンダイナムコゲームスから発売された藤子不二雄Ⓐ原作「プロゴルファー猿」
開発元は「エイティング(8ing)」
ブラッディロアシリーズ・ナルトシリーズ・BLEACHシリーズ・アイシールド21シリーズ・仮面ライダーシリーズ・モンスターハンターシリーズ・ファミスタシリーズなどの開発に関わっている。現在はコロプラの子会社
同じく「タムソフト」
主なタイトル 闘神伝・チョロQ・SIMPLE1500シリーズ・お姉チャンバラ・ドリームクラブ・閃乱カグラ・ネプテューヌシリーズ・銀魂・キャプテン翼のゲームにも携わっている
「サンデー&マガジン50周年」企画の一環で制作されており、上記のデベロッパーは数々の人気作品に名を連ねていて藤子不二雄Ⓐの名前に泥を塗らないよう失敗など許されないそんな空気で作られたはずだが・・・
キャラゲーなのにキャラが少ない
個別の展開や原作では見られないIFストーリーの展開・・・が実装されていない
ゴルフゲームなのに1コースで回るホール数が足りてない
ロードが長いなど割と我慢強い人間にしか向いていないゲームとなっている。
「あの」ファミ通クロスレビューも最低点を叩き出し、〇〇周年記念作品といった銘打ったゲームは気合いが入りすぎて(優しく言うと)どこか空回ってしまい、こういう残念な結果になるパターンが見られた。
それでも本作はKOYT「次点」なのだが、よりにもよって同じ「wiiソフト」で同じサンデーに掲載されたスポーツ漫画の
「MAJOR」がラインナップされるという、当時は妙な盛り上がりを見せていた。
ちょっとした段差で命を落とす超リアル思考型ゲーム「スペランカー」やハードすぎるモード「人生ゲーム」など、これからもクソゲー挑戦者として陣内智則は新たな挑戦を続けるのであった。
陣内クソゲーハードモード
満を持して「48」の世界へ
四八(仮)
SFCソフト「学校であった怖い話」、
続編である「アパシー学校であった怖い話」などで有名な飯島多紀哉の代表作となってしまった「四八(仮)」
知るぞや知るゲームボーイソフト「ONI」シリーズ、
PCエンジンソフト「ラストハルマゲドン」、
陣内氏と同じ吉本芸人繋がりで「R藤本」のゲームチャンネルで実況プレイされた「晦‐つきこもり‐」と誕生させてきたが、
それらを覆すほどの「かのゲーム」は衝撃的だった。
画像引用元→Amazon アパシー 鳴神学園七不思議 より
およそ数十年ぶりにコンシューマで発売され、ホラー好きのゲーム実況者の影響か広く知られることとなった「アパシー版」
飯島作品で「ONI」シリーズに思い出がある筆者としては、実況者の動画(レトルト君の動画を参考にしました)からだがいずれプレイしてみたい。
それとは別に今回「四八(仮)」のことをブログにしたかというのは、「四八(完全体)」となり得る可能性をまだ捨てきれていない想いがあったからだ。
話題に話題が呼ぶと、原作者は無視できなくなる・・・かもしれない。
では、四八(仮)のどこが駄目だったのか?

「47都道府県で語られる実際の都市伝説をモチーフにしたADV」とあるように、
日本の各県一つ一つを選んで物語を読み解いていくスタイル。
伝奇や都市伝説など科学だけでは解明できない「謎」に関わった人達の体験談をプレイヤーは静かに聞くわけだが、
シナリオのルート分岐次第で登場人物の生死にかかわるなど大きな展開があり、
他の県のストーリーにも影響を及ぼすほど深く濃厚でやり込み豊富なシステムがADVの中でも一線を画す・・・はずだった。
余談だが大体このゲーム知っている人は「ヨンパチ」と呼んでいるが
陣内さんは「四拾八」としっかりと題名通りに読んでおり、
ちゃんと読んでる人久々に見たなという新しい風を個人的に感じた。
ここがKOYTだよ四八の壺
- ホラー展開だが「選んだ県」と関係ない話で終わる
- 登場人物のちょっとしたドッキリ体験を語るだけで数分で終わる
- ヒバゴンに代表されるように「何の話?」と首を傾げる
- 分岐があまり意味を成していない
- ボイスが実装されているのに、実写と合っていない
- 進行に影響を及ぼすフリーズなど、バグの方がホラーとか言われる
陣内氏のゲーム実況で観られたように、
唐突に終了する展開が普通に起こり「ひとたび」暗転するものなら「完」に期待してしまう
傍から見ると楽しいがプレイしている当人はあっけに取られているだろう。
Youtubeで多人数で楽しんでいるからいいものの、
夜中に一人で「四八(仮)」をプレイしたと想像すると
「虚しい孤独のツッコミ」している姿は哀愁すら感じる。たぶん。
この出来の残念さに既視感があるとしたら?
ファミコンソフト、たけしの挑戦状にてビートたけしのアイディアを入れるに入れまくったら、
「こんなゲームにマジになっちゃってどうするの」が誕生した。
バトルロワイヤルやアウトレイジより、危険な世界観を生み出したわけだが
「四八(仮)」も、豪華なゲストや47都道府県という大ボリュームで盛りに盛ったら
「不味くなった」のは過去のクソゲーを反面教師に出来なかった奢りであろうか?
幸いにも陣内氏からの「ツッコミ」しがいがあるゲームと判断されたのか、今後もゲーム実況が続けられる模様。
正直、飯島多紀哉氏は黒歴史として月の宮殿に封印したいと思われるが、いつか「完全版」を求めたいところ。「完全版商法」はまったくというほど好ましくないがこのゲームに関しては別だ。