アメリカ合衆国ノースカロライナ州にあるローリー(Raleigh)と呼ばれる都市で、インディーズゲームを制作している「Infuse Studio」。
あらいぐまのアイコンがトレードマークだな
その、インディーゲームズスタジオが制作したのが、Spirit of the North と言う作品だ。
infuse studio の公式サイトはこちらです。英語表記となりますので、観覧にはご注意ください。
スピリットオブザノースとはどんな感じ?
この物語には、言語によるセリフはない。どうして、世界はこうなってしまったのか。どうして、滅びてしまったのかはほぼ想像で補完される。
あらすじとしては、かつてこの土地には王国が築かれていた。そこではキツネを崇拝しており、信仰の対象であった。
ところが、厄災が起こり神様の力も及ばず、文明は滅んでしまった。
時が流れ、1匹の狐がやってくる。神様の生まれ変わりなのか?まるで何かに誘われるかのように、キツネは北の大地へと足を踏み入れる。
ほとんど、ゲームを一通りプレイして、なんとなくこんな感じだろと組み立てたものだ。正直、想像力が頼りだ。
Begin a quiet journey of discovery and companionship and awaken the slumbering Spirit of the North.
(静かな発見と仲間との旅を始め、そして眠っている「北の魂」を目覚めさせてください。)
とにかく、北の魂=神様というものを目覚めさせることが目標ですね。
この物語の土台となっているのは、北欧の民間伝承からインスパイアを受けての製作らしい。
狐が「ゲーム大神」のように、厄災を封じるための存在であり、一種の妖精ではないかと見方もある。
狐といえば、人を化かす騙すなどといった悪戯ものなイメージもありますね。
せめて、ちょっとした天の声でもあれば把握できるのだがな。ともかく、このゲームを簡潔にまとめると。
・綺麗で切ない世界観が魅力
厳しい寒さの雪原、川のせせらぎが耳心地良い山間、反面汚れてしまった湖、そして魔界のようなおどろおどろしい世界。
どの世界もビジュアルがとても美しく、人間が生活していたであろう城跡など魅力的だ。
なぜこうなってしまったのか?どうして、魔法のような装置が多く配備されているのか?狐の正体は?などなど、言葉がない分想像力を膨らませながら、理想的なゲームの楽しみ方ができる。
・愛らしい狐の魅力
どんな難所も臆することなく突き進む勇敢さ、そして知能の高さともふもふの尻尾だ。残念ながら、ゴーストオブツシマのように触ることができない。
道中、魂の存在となった狐と一緒に旅をすることになるのだが、お互いに助け合いながら進む光景にプレイヤー親近感が湧くかもしれない。
・特殊な能力を使って進めるパズル要素
テクニックのいるアクションは控えめであり、ゲームを得意でない人でも安心な設計だ。しかし、少し頭を捻って考えないと進めれない場所も多く、やり込み要素として「かつての信仰者の魂」の解放があるが全部解放するのにはとても時間がかかる。
一度エンディングを観た後にチャプター確認すると、そんなに残ってたの?!と驚いたものだ。
反面悪い点だ。その世界観の描写がイマイチわかりにくい点だ。
セリフどころか、情報は壁画のみでほとんど内容は把握しにくいところだな。あえて、言葉をなくす事により自由な想像はできるのだが、背景が思ってる以上に混沌としていて、適当な言葉が見つかりにくい。
せめて、廃村や街なども表現してくれれば、人の営みというものが実感できるのだがな。
操作性も、同じインディーゲーム「ストレイ」をプレイした後だと少し慣れないところが出てくるかもな。
とはいえ、そこは慣れだが私が個人的に思ったのが、狐の鳴き声が思った以上に「大きい」のだ。
この鳴き声は頻繁に使うコマンドなので、ヘッドフォンしていると結構びっくりする。
能力を解放するために青い花を調べなくてはならないが、これも結構手間がかかるポイント。
反面、頼りにしていた青い花が後半になると出てこなくなる場面があり、非常に不安にさせてくれた。
ひとまず、ゲームの紹介はここまでにしておくぞ
画像はAmazonより「HORI」製品のコントローラー