
日本の個人開発者Gibier Gamesさんの作品。普通の鹿のように見えて首が、ゴムゴムの主人公のように伸びるのがインパクトがあり「たまたま」スマートニュースで見かけて興味を持った。
こういった奇抜な突拍子もない作品は、外国の方が作るというイメージでありグラフィックの雰囲気的にもアメリカやヨーロッパの方の想像力豊かな人が作ったんだなと勝手な先入観だった。
日本人の発想力とカオスのような世界観は、全然負けていないのだなと感心する。
ネタバレ含む攻略も多少入っているので、ご注意ください。
▼どういったゲームなのか?

轢かれそうな鹿を体を張って助ける「わたし」。気が付いたら見知らぬ土地で鹿の姿に変わっていた。
ゾンビランドサガのような理不尽な死に方だ。これといってセリフもなく、動作・しぐさのみで「想像しろ」状態なので、世界観を理解しろというのは難しい。

さっそくプレイ!
インディーゲームらしくもあるが、チュートリアルがシンプルであり、操作方法はすぐに習得できる。
いきなり、この場所から始まるのでプレイヤーは何をするかがさっぱりわからない状態だ。

とりあえず、周りの人間や車、建物などを破壊することから始める。近いイメージだとすると、フォートナイトのように色々集めて強化していく。

だんだんと、鹿の許容範囲を超えた過多気味な武装になるがこの装備でとりあえず破壊しまくるのが、面白くなり手あたり次第攻撃を仕掛ける。

途中で見るに見かねて警官が止めようと出てくる。可愛いほのぼのキャラクターに撃つのをためらうかもしれないが、どんどんとカオスな展開になっていく。

邪魔だろそれってパトカーを背負ったシロクマ。

うさぎ型のスナイパー。スターフォックス的な世界観を思い出させる銃のデザインやメカメカしいツールの数々。近未来的。

そして、警察犬の「イヌ」コーギー型で「アインス」なのか「ツヴァイ」なのか。とてもデカい。

おや?動物たちの様子が・・・・

いやいそうはならんだろ!と突っ込みたくなる超合体。パトカーの肩パットがオシャレポイントと見た。こんな動物が合体するのありえんだろ!と思ったが、
PUIPUIモルカーの製作者である見里朝希さんが大学院の修了制作作品として手掛けた「マイリトルゴート」にて、似たようなシーンを見たことがある。着想発想は別だろうけど、ありえない合体というのは男のロマンなんだろうか。

倒し方はシンプルでヒツジの足を攻撃し、体制を崩したときパトカーを攻撃し反転させ、ボタンを押すだけで非常に簡単に倒せる。。。のだが、誤って空を飛んでる魚を攻撃したため、ダブルで戦う羽目になり「迂闊な行動は」しない方が無難。

牛を片手で孤島のボタンのところまで持っていき、アニマルコンバットと「ボーボボワールド」のような不思議武装で戦うのも一興。意外とピーキーで扱いにくい。

余裕があるなら、空を飛んでる魚や「ゾウ」、飛行機などを打ち落とすや、

謎のジャイアントコアラを撃破するというやり込みがある、どういうわけかビームを食らえば一撃死するというよくわからない存在

イッヌを撃破し、五重塔のような神秘的な場所の横にあるボタンに亡骸を置きゲートを開くことで第一ステージは終了となる。
ここから未来へ飛ぶという謎が謎を呼びさっぱり解決しない状態だが、ともかく先を進むことにする。

ドラえもんのタイムトンネル内で放り投げられると、こんな感じで吸い込まれてしまうのを思い出した。三半規管が弱いと到着時にものすごく気持ち悪いんだろうな。

多くのビルが立ち並び、コアラがホログラムのような実態のない姿で張り付いている。そして、デカいサイと現代にいなかったものが多数。近未来になると一斉にみんな広告貼りまくる世界なんだろか。
ここからはさらにネタバレになるので要注意です。
▼未来編とハイテク化した警官たちの末路

さすが未来となると武装も穏やかじゃない。レールガン的なものやミサイル、そして空中へと飛べるホバーなどハイテク化している。その反面、建物も耐久力が上がっており破壊するのに一苦労だ。

とうとう人間と合体しちゃった羊。怒涛の羊と空中から電気の羊を飛ばしてくるわけわかめな警官だ。人体実験のなれの果てかしら?

白熊カフェなら声が「櫻井孝宏」氏であろうか。非常に覚えにくいナンバーとトランスフォーマー化する構造がどうなってんの?と突っ込みたくなる白くまMark2。機動力が段違いであり、すぐに距離を詰めてくる油断ならない敵。

カバの口に守られながら、中から安全に狙撃しようとするウサギさん。二丁で狙ってくるうえ電気羊や白くまMark2も一斉にかかってくるので建物などに引っかかれないように戦おう。

真ん中のハムスターと人間が電気を作っていて、そこを妨害すると謎のサルが現れる隠し要素がある。

昔懐かしいシンバルを持ったサルのおもちゃのような「サル」。そこまで強くはないが距離を詰めてきて衝撃破を出してくるので要注意。鹿の方もここまで来たら「ゾイド」みたいな近接攻撃できるのほしくなる。
町の外側には「巨大ウツボ」や未来版ジャイアントコアラなど実績解除のためのやり込みもあるので、倒しておけるなら倒しておく。警官を全部倒しておけば次のステージへショートカットできるので予め倒してから余裕をもって挑もう。

破壊された警察署の奥のゲートから進むと謎空間に誘われ、昔のメディアでよくみられる黒棒線した自分がいた。そして謎のタイマンが始まるのだ。

正直、ここでの展開を色々と考察したいのだがさっぱりはいってこないし、なんで戦うんだろ?と戦いながらに疑問を持つ。それなのに、戦闘BGMがすごく良く「盛り上がり」が半端ない。

シカのシャドウ的な存在が出てきて、二対一と激化していく。難易度高いが、やられるとハートが増えて和らげてくれるのでネバーギブアップの精神で蹴散らそう。敵の行動を見極めてライトセーバーみたいなので斬りまくれば突破できるはず。
▼武器に頼らず、拳で勝負じゃい!

呪い鹿とシカの角で操作できるようになったイッヌの殴り合いバトル。急にここでファイナルファンタジーシリーズで有名なアクティブターンバトルになり、相手の行動を後だしジャンケンのようにして攻略していく。
さっきのバトルよりはるかに簡単にクリアできる。

鉄血のオルフェンズだったら、速攻で撃っているであろうシーン。仮に間違ったほうを選んでも未来へすぐに飛び未来のシカ戦へショートカット出来るようになっているのであえて選ぶのもよし。

ボスは二人もいらない、シカは一人でいい。受け継がれしバンダナもとい、目線と共に過去からの挑戦者を待つシカなのだ。。。たぶん。

もう一つのルートにて、マジンガーZやゲッターロボなど「東映まんがまつり」のような硬い握手を交わす「シカ」。過去と未来の自分が手を取り合い元凶へと立ち向かうのだ。多分。

どういう状況下は不明だが、シカは宇宙へ飛び出した。音楽が「2001年宇宙の旅」を思い出しシカによっては、もといプレイヤーの年齢によっては・・・

日清♪カップヌードル♪
って出てきそうな雰囲気のアレぐらい。雰囲気のみで察しろっていう展開がまさに「2001年宇宙の旅」っぽさが・・・出てるのかもしれない。3次元人の果てってこんな感じかしら?
作者はモノリスにでも触れて、高次元の世界が見えているのかもしれない。

ラストに立ちはだかるは、キャラメイクの時に出来たアバターだ。いわゆる「世界系」のお話だったのか?

ここでのバトルはほぼ耐久戦で倒す必要はほとんどない。急にシカの角からエナジーボールみたいなの放っているが、「あなた」に構っているとゴリゴリ削られてしまう。

何故か、「アンダーテール」の誰かさんを思い出すような容赦ないビーム。これは「自分が自分を死に追いやろうとしている」ということか?

死にゆく自分に打ち勝つことにより、運命を乗り越えるという深い話であると考察してみよう。
俊敏であるが非力の象徴とされる「シカ」。このゲーム序盤のように不意に出てきて交通事故にあってその命を散らすことある。しかし、サンタクロースのトナカイのような希望を与えたり、神の使い神鹿(しんろく)として特別視されていたりと聖獣として扱われてる。
死の運命にある「あなた」を助けるために、シカは何かしらの力で助力したと「良い話」に持っていくこともできる。わけのわからない世界は「あなた」が作り出したイメージなので、どんなに手を汚そうとも罪は無い。動物がブレーメンの音楽隊のような合体したのも、シカ救出前に「トランスフォーマー」観たんだろ(なげやり)

無事クリアすると助けたシカがお祝いに来てくれる。病院にどこで買ってきたかわからないが、花束を持ってくる賢いシカ。微笑ましいが「あなた」の姿が変なことになってるのでクリアしてみてみよう。

まさかのホラー映画のアレを思い出すクリア特典。ノーダメージ、近接攻撃のみなどやり込みも出来るであろう「ごく普通の鹿のゲーム」。日本のインディゲームの凄さを堪能させていただいた。
パパっとお手軽に遊びたい人にはおススメのゲーム。↓
https://www.youtube-nocookie.com/embed/ckB5DDe18N4
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